- ヴァン君 -
≫支援C
アラン「やぁ、そこのマドモアゼル。良かったら俺と一緒にお茶でも……」
アラヴァン被害者の会会員「いいえ、私、人と待ち合わせをしているので」
アラン「はぁ……。また失敗か」
ヴァン「ん?あいつは確か………。成る程、どうやらあいつはナンパに失敗したのか。どれ、知らない奴でもないし話しかけてみるか」
アラン「今日は上手く行くと思ったんだがな」
ヴァン「サバサバ?」
アラン「けっ、野郎に話しかけられるなんて更に気分が悪くなるぜ。……お前は確かアルマが守護天使やってる世界の……」
ヴァン「あぁ、超イケメン魔法使いヴァン様とはこの俺のことだ!見たところあんたさっきまでナンパしてたんだろ?サバ?」
アラン「よりによってお前みたいな奴に見られてたとはな……。アデリーヌに耳を引っ張られるよりもある意味キツいぜ……。調子なんて見りゃ分かるだろ。ほっとけ」
ヴァン「そのつれない態度!俺がイケメンだからって嫉妬するのはやめろ」
アラン「は?何言ってんだこいつ。自分のことをイケメンとかぬかしやがって。おとといきやがれ」
ヴァン「イケメンな自分をイケメンと言って何が悪い?」
アラン「ちゅーか、その自信はどこから出てくんだよ」
ヴァン「そりゃ、毎日鏡を見て自分のイケメンさを目に焼き付けていれば、自然とこうなるだろ。俺はイケメンなんだから」
アラン「は?どう見たって俺のほうがイケメンだぞ」
ヴァン「だからさ、俺がイケメンだからって嫉妬するのはやめろ。そうだ!だったら俺がイケメンのナンパってやつをあんたに見せてやるよ。俺にかかればマドモワゼルの1人や2人、ちょろいもんだ」
アラン「そんなに言うならやってみろよ」
ヴァン「いいぜ!よし、ターゲットはあのマドモワゼルにしよう」
アラン「どれどれ」
ヴァン「サバ?マドモワゼル。どうだいこれから俺と一緒にお茶でも……」
アラヴァン被害者の会会員「いやですわ〜。あなたみたちなチャラそうな男とお茶ですって!あなたみたいな男とお茶するくらいなら1人でお茶したほうがマシです!」
ヴァン「まぁまぁ、そんなこと言わずに。俺が君にケーキを奢ってあげるからさ」
アラヴァン被害者の会会員「まぁ!しつこい男ですこと!わたくしに近付くと火傷しますわよ?!」
ヴァン「わっ、メラを構えるのはやめてくれー!!」
アラン「ふん、お前も失敗したな」
≫支援B
アラン「よし、今日こそナンパを成功させるぞ。俺ほどのイケメンに口説かれて恋に落ちないマドモアゼルはいないからな。ん?あれは確かアルマが守護天使をやっているところの……」
ヴァン「サバ?マドモアゼル」
アラヴァン被害者の会会員「うっとおしいですわね、いい加減にしないと怪我しますことよ?」
ヴァン「うっわぁ、見た身によらずおっかねー姉ちゃんだった。まるでジリアンみたいだ」
アラン「お、ヴァンが声をかけたマドモアゼルが呆れてヴァンから離れて行ったぞ」
ヴァン「あーあ、今日は上手くいくと思ったのによ」
アラン「知らない仲でもなし、ちゅーか面白そうだし声掛けっか。おーい」
ヴァン「ん?お前はアルマと同じ守護天使のアランか」
アラン「サバ?主にお前のナンパ」
ヴァン「こいつうぜぇ」
アラン「アルマやリーベから聞いたぜ?お前、いつもナンパに失敗してるんだってな。ちゅーか、その自信はどっから出てくるんだ。いい加減自分の才能のなさに絶望しちゃわね?」
ヴァン「ふん、この程度で俺が絶望すると思うなよ。今日まではたまたま調子が悪かっただけだからな!」
(ヴァン、アランを殴る)
アラン「おぉ……。その自信はすげぇよ」
ヴァン「魔法使いなめんな。つーか、お前だってナンパに失敗してばかりなんだろ?アデリーヌやフリアイから聞いてるぞ」
アラン「ふん、魔法使いなめんな。これくらいで俺が絶望するわけねーだろ」
(アラン、ヴァンを殴る)
ヴァン「俺と似たようなこと言いやがって」
アラン「それはこっちの台詞だぜ。ちゅーか、あんた意外と俺と気が合うかもな」
ヴァン「それは言えてる!もしかしたら俺たち友達になれるんじゃね?」
アラン「それもただの友達じゃない。俺たちこそ本当の友だ!!」
ヴァン「だな!アランは最高の友達だぜ!!」
アラン「よし、そうと決まれば友情記念だ。一緒にナンパに行こうぜ。イケメンウィザードが二人もいて断るマドモアゼルはいないぜ」
ヴァン「だな!俺、可愛いマドモアゼルが出没するスポット、知ってるぜ」
(暗転)
アラヴァン被害者の会会員「あんたたちは女の子の敵よ!今すぐここを出ていきな!」
アラン「やべどぉ〜!俺たちはイケメンウィザードだ!」
ヴァン「離せ!俺たちは君たちとお茶をしたいだけなんだ!うわー!」