- タクト君 -
Giovanniの冬生さん宅のタクト君に友情出演していただいています!
支援Bは冬生さんに書いていただきました!

≫支援C


アラン「サバサバ?」

タクト「お前はユランと同じ守護天使のアランとかいう魔法使いだな。一体なんだ、その気の抜けそうな挨拶は」

アラン「お、一発で『サバ』が挨拶だって分かった奴はお前が初めてだぜ」

タクト「そうか……。人に話しかける時の第一声だから挨拶だと思ったんだ。時間的に『こんにちは』という意味で合っているか?」

アラン「ノンノンノン!『サバ』っていうのはな、俺たちの世界じゃ『調子はどう?』っていう意味でつかわれてるんだぜ〜」

タクト「想像と違ってたな。ていうかいきなり『調子はどうだ?』って聞いてくるやつ、初めてだ……」

アラン「あれだよあれ、『How are you?』みたいなもんだ」

タクト「子どもの授業か?!」

アラン「まあまあ細かいことは気にすんな!で、サバサバ?」

タクト「一体なんの調子のことを聞いているんだ?!普通、『How are you?』の前に『Hellow!』が来るだろ!!」

アラン「まあまあ、そうカリカリすんなって。魔法使いはいついかなる時も冷静に状況を判断する能力を求められる職なんだぞ。俺たちがカリカリしてどうすんだ」

タクト「お、お前みたいなチャラ男に説教されるなんて屈辱的……!!」

アラン「ノンノンノン、俺はチャラ男じゃない。イケメンウィザードと呼んでくれ」

タクト「知ってるぞ、お前この間ユランをナンパしてただろ!お前はチャラ男だ!」

アラン「なになに、お前、ユランちゃんをナンパされて嫉妬してんの?ちゅーか、あれは同じ守護天使同士、ししょーのつるっぱげさをネタに交流を重ねる会を開いただけだ」

タクト「別に嫉妬してない!ていうか、お前自分の師匠の扱い酷いな?!」

アラン「そうか?ユランは『ししょーと一緒にウォルロ村を探索してたらししょーの頭が太陽の光を反射して超眩しかったわ』って言ってたぞ」

タクト「なんてやつらだ……。ところで、俺はユランが『焼肉を奢ってくれるなら一緒にディナーに行ってもいい』って言っていたのを聞いたが」

アラン「そうそう。俺はどっちかっつーと野菜のほうが好きだけど、マドモアゼルと一緒にご飯に行けるんだ。そんな細かいことは気にしないんだぜ」

タクト「お前の財布は大丈夫だったのか?」

アラン「うっ……」

タクト「ど、どうしたそんな青ざめた顔をして」

アラン「そんなことより俺たちの魔法について語ろうぜ!!」

タクト「お前の有り金全部、ユランの焼肉代に消えたんだな……」

アラン「もうその話はやめてくれ……。俺はそこまで食べるほうじゃないんだ……。リディアより職が細いんだ……。ユランちゃんの胃袋は亜空間に繋がってんじゃねーか……?」

タクト「うちのユランが迷惑をかけたな……」

アラン「お前は保護者か!」


支援B≫

アラン「お、また会ったな! サバサバ?」

タクト「またお前か……」

アラン「出会い頭の第一声がそれってヒドくないか……?」

タクト「すまない、つい心の声が漏れてしまったようだ」

アラン「ますますヒドくないか?! 謝られたはずなのに俺の心は深く傷付いた!」

タクト「そんなに繊細なヤツだったか……? ところで、今そこの曲がり角でチラッとカレンを見たような気が」

アラン「魔法(マジ)で?! どこだ、俺の求める麗しのマドモアゼルは……!」

タクト「それのどこが傷付いてるっていうんだ?! モーモンもビックリな食いつきぶりじゃないか!」

アラン「あんな怖い顔して噛みついてくる魔物と一緒にしないでくれよ。素敵なマドモアゼルを見かけたら紳士的かつ華麗に声をかける、それが礼儀ってもんだろ?」

タクト「そんな礼儀知らん!」

アラン「分かってないな〜、これだからタクトはタクトなんだって言われるんだぞ」

タクト「ユランだな? ユランが言ったんだなそれを。人の名前を好ましくない形容詞みたいに言うなと何度言えば……」

アラン「まぁまぁ、そんな細かいこと気にすんなって。広い心で全てを受け止める男こそが最高の紳士だと思わないか?」

タクト「チャラ男に紳士を説かれた……。あぁ、だからお前は魔法使いなのに打たれ強いんだな」

アラン「当然だ、俺は『マドモアゼルの最後の希望の魔法使い』だからな。全てのマドモアゼルに声を掛けるのに理由はいらないんだぜ。つまりナンパは俺の使命! 打たれ強くなきゃやってられないぜ」

タクト「そこまで言うか……だてにチャラ男をやってるわけではないということだな。さすがのフリアイも苦労していそうだ……」

アラン「チャラ男じゃなくてイケメンウィザードな。ちゅーかフリアイのこと知ってんのか?」

タクト「ああ、彼女はルディアノ王家の血を引いているだろう。俺もルディアノの血を引いているからな、その関係で何度か顔を合わせたことがあるんだ」

アラン「ほほーう……よし、ちょっくら俺もルディアノの血引いてくるわ」

タクト「道具屋で薬草買うような手軽さか! どう考えたって無理に決まっているだろう!」

アラン「ノンノンノン、分かってないな〜タクト少年。キッカケ作りが素敵なマドモアゼルとの出会いを増やすんだぜ」

タクト「俺が言いたいのはそういうことじゃないし、ユランだけでなくお前まで少年って呼ぶのやめてくれないか! というかフリアイとはすでに出会ってる上パーティメンバーだろうが!!」

アラン「ああっ! 噂をすればフリアイと……カレン嬢もいるじゃないか?! 悪いな、急用が出来たから俺はもう行くぜ!」

タクト「おい待て、急用ってまさか女性達に声をかける事じゃ……、行ってしまった……。あんなに邪険にされるのになぜ突撃出来るんだアイツは。これも打たれ強さのなせるワザなのか? まぁでもあそこまで女性に情熱を注げると、呆れを通り越してむしろ尊敬に値するかもな……」


支援A≫

アラン「よっ、タクト!最近よく会うなー」


タクト君「またお前に会ってしまった……。サバ?」


アラン「おっ!タクトが俺に挨拶してくれた!!やばい!!俺、今週で一番の感動に震えてるぜ……」


タクト「なっ、お前まさか泣いてるのか?!俺がお前らの世界の言葉で挨拶しただけで?!」


アラン「ハハハ、俺は悲しみの涙は流さないが、嬉しさで泣くことは日常茶飯事なんだぜ」


タクト「泣きながらドヤ顔で言われてもな……」


アラン「昨日は子どもたちが夕日に向かって走る姿の眩しさに泣いたぜ」


タクト「お前案外涙脆いな?!ちゅーか、みっともないから顔をふけ!ハンカチなら貸すから」


アラン「あっ」


タクト「あっ」


アラン「今お前『ちゅーか』って言ったな」


タクト「な、なぜだ?!なぜこんなチャラ男の口調が移ってしまったのだ?!くそっ、これは何かの呪いに違いない、教会へ行かなければ……」


アラン「おいおい、人の口調を呪い扱いすんじゃねーよ。だからタクトはタクトなんだよ」


タクト「だからお前は俺の名前を好ましくない形容詞みたく言うなー!!!!」


アラン「まっ、いいじゃねーか。ほら、そんな細かいこと気にしてると健康に悪いぞ?神の童を拓く人」


タクト「ストップストーーーーップ!!!!」


アラン「お?どうした、神の……」


タクト「お前は著作権っつーものを知らんのか!!!!」


アラン「お前俺を馬鹿にするなよ?こう見えても守護天使見習い時代、紙テストで常に一位に輝き続けたんだぜ」


タクト「な、なんだと……」


アラン「著作権くらい俺でも知ってるぞ!ウィ○ペ○ィア大先生にはピーーーーと書かれているぞ!」


タクト「伏せ字が必要な台詞を吐くな!!ていうか何だその放送禁止用語!!俺たちのこの会話、明日にでも偉い人に消されるぞ!!」


アラン「偉い人って誰だ?」


タクト「散々メタ発言しといて今さらそれはないだろー!!」


アラン「ハハハ、細かいことは気にするな。Allons à l'aise!!」


タクト「なんだ今の言葉は」


アラン「『気楽に行こうぜ!』っつー意味だ!俺たちカロ○地方の言葉なんだぜ」


タクト「まーた著作権に引っかかりそうな発言を……」


アラン「仕方ねーだろ。ちゅーか、俺の名前もカ○ス地方の人から取ってきてるみてーだし」


タクト「だからお前はなぜ危ない橋を渡ろうとするんだ!!」


アラン「お前の元ネタってなんだっけ。雷11?」


タクト「頼むからお前はもう口を開くな!!!!俺はこれ以上危ない橋を渡りたくない!!!!悪いが帰らせてもらう!!!!」


アラン「あ、おい待てよ〜。そんなにここで会話するのがダメなら、2人でルイーダの酒場行って元ネタについて語ろうぜ〜。俺も超の付く次元なサッカーゲームしたいんだよ〜。お前だってポッケに入るモンスター捕まえたいだろ〜」