- リディア&アイク君 -
支援CとAは冬生さんに書いていただきました!


支援C≫

アイク「さて、暇つぶしによその世界に来てみたは良いが……何か面白いことねーかなー。おっ、初めて見るヤツ発見」

リディア「はぁ……今日の分のクエストはすでに終わったし、ヒマになっちゃったな〜。……あれ、異世界の扉が開いてる。誰か来てるのかな?」

アイク「ヒマだし、声をかけてみるか。おーい」

リディア「……知らない人なんだけど、私に声かけてる……のよね、あれは。まぁやることないし、外の世界の天使と交流を深めるってのもいいか。何でこっちに来たかは謎だけど」


※アイクがリディアに近寄る。


リディア「私に何か用?」

アイク「うん? いや、知らねーヤツだと思ってさ。俺はアイク。ウォルロ村の守護天使だ」

リディア「あら、私もウォルロ村の守護天使よ。ということは、あなたやっぱり異世界から来た天使なんだ」

アイク「あれ? おかしいな、リタの世界に繋いでくれって頼んだつもりだったんだけど……ま、別にいーや。よろしくな!」

リディア「おおらかなのか適当なのかよく分からない人だわ……まぁ良いや。私はリディア。リディア・ハーリーだよ」

アイク「そうか! ウォルロの守護天使同士仲良くしようぜ! ……えーっと、リディア・パーティーだっけ? 賑やかそうな名前だな!」

リディア「ちょっと、勝手に愉快な名前にしないでくれる? リディア・ハーリーだって言ってるでしょ」

アイク「あれ? 悪い悪い。俺、人の名前覚えんの苦手なんだよ。そしたら何だっけか、リディア・ガーリー?」

リディア「ハーリー!! ……私のフルネームって全然複雑じゃないのに間違えるなんて、あなた本物のバカね?」

アイク「おっと、バレちまったもんはしょーがねぇな。 少なくとも俺は数回言ってくれただけじゃ覚えられない自信があるぜ!」

リディア「胸を張って言うことじゃないんだけど……。まぁ、私の名前はおいおい覚えてもらうとして、」

アイク「おう、切り替え早ぇな」

リディア「どうやったら、リタのところに行くはずが私のところに来ることになるの? あのラヴィエルが間違えるなんて滅多にないと思うんだけど」

アイク「あー、それなんだけどな。その時、リタの名前ド忘れしてさ」

リディア「知り合いの名前ド忘れするってどうなの」

アイク「そーいうことたまに無ぇか? で、どーにかこーにか捻り出してみたんだが、どうにもリタの名前を言い間違っちまったみてぇだな。リタとリディアって名前似てるしよ」

リディア「一文字しか合ってないじゃない……」

アイク「ま、別に良いじゃん。そのおかげで俺ら出会えたわけだし。これも何かの縁っつーことで、これからもよろしくな、リディア・フィーバー!」

リディア「割と振り出しに戻ってる?! だから、その愉快すぎる名前は一体何なの? 私の名前はリディア・ハーリーなんだってば」

アイク「はっはっは(笑)」

リディア「はっはっはじゃない! 全く失礼な人ね。こうなったら私の名前ちゃんと覚えるまで頭に叩き込んであげるから覚悟しなさい!」

アイク「そりゃまぁありがたいが……その手に持ってるハンマーは何なんだ」

リディア「試しに頭とか叩いてみない? 逆に天才になって名前も覚えられるかも」

アイク「良い笑顔だなオイ、それだけは勘弁してくれ……」


支援B≫

リディア「あ〜、やっぱ焼き肉はいいわね!生おかわり!」

アイク「すみません、ご飯おかわり!」

リディア「アイク、またおかわりするの?」

アイク「当たり前だろ!これしきのご飯で俺の胃袋が満たされると思うなよ!」

リディア「いやぁ、アイクと一緒にご飯食べると私がどれだけ羽目を外して食べてもアイクの食事量に比べたら可愛いものだし、心置きなく食べれるわぁ」

アイク「そう言ってくれたのはリディアが初めてだぜ!いやぁ、シルフなんかはお店の人に謝罪しはじめるからな。『うちのアイクがすみません……』って。恥ずかしいったらこの上ないぜ」

リディア「確かにお店にとっては大損よね。まぁでもアイーシャ辺りは小食でしょうし、総合的に見たらトントンなんじゃない?」

アイク「だよな!ところでさ、なんか寒くねぇか?」

リディア「言われてみれば……。あれ?なんか外が騒がしいような」

アイク「ちょっと様子見てみようぜ!おばちゃん!これ食事代!お釣りはいらないからな!」

リディア「えぇっと、騒ぎが大きいのはこの辺りね……。ちょっと、何あれ?!」

アイク「あー、こりゃ街中に魔物が入りこんだんだな。氷系の魔物みたいだ」

リディア「あいつ、街を凍らせてる!」

アイク「よし、同じ守護天使同士、俺たちが力を合わせてあの魔物を倒そう!」

リディア「分かったわ。そこの魔物!街を凍らせるやつはこぉらしてめあげる!覚悟しなさい!」

アイク「お、おいリディア」

リディア「なに?」

アイク「お前、今なんて」

リディア「あ、これ?『凍らせる』と『こらしめて』をかけてみたの。今思いついた出来立てホヤホヤのギャグよ」

アイク「すげー!こんなつまらねーギャグを思いつくなんて、お前すげー頭してんな!」

リディア「それ、褒めてるの?」

アイク「勿論!ここまで寒いギャグを平然と言ってのけるとは、お前タダ者じゃねーな!やれやれ、リディアのギャグで更に寒くなったぜ」

リディア「ちょっとー!!それどういう意味よー?!」


≫支援A

アイク「リディア……やっぱりお前ってスゲー奴だよ」

リディア「どうしたのよ、いきなりかしこまっちゃって」

アイク「焼肉の食べ放題に付き合ってくれるし、女子力高いし、この前魔物と戦う時もすげー頼りになった。サムいギャグで魔物を驚き戸惑わせたりな」

リディア「焼肉はお互い様でしょ。最後のは少し聞き捨てならないけど……で、結局何が言いたいの?」

アイク「悪い! お前がトイレ行ってる間に店員さんが持ってきたシャーベット食っちまった!」

リディア「ちょっとー! 楽しみにしてたのに! ていうか何、完食してるの?! しかも私がお化粧直しに行ってたものの数分で?! アイクって大食いの上にとんだ早食い野郎ね!」

アイク「いやぁそれほどでも」

リディア「褒めてないから!」

アイク「悪かったって。新しいのもう一個頼んであるから許してくれよ」

リディア「もう……女子の楽しみ奪うとかあり得ないんだから。アイーシャに嫌われたくなかったら今後はそういうのやめてよね」

アイク「い、今アイーシャは関係ねーだろ……」

リディア「いやいや、大アリだから。アイクは女心を全く分かってないわね。そんなんじゃ女の子にモテないわよ」

アイク「はぁ……いやモテたいと思ったことはねーし、俺は別にアイーシャから好かれればそれで……って待て待て待て! 今の無し! 忘れてくれ!!」

リディア「アイク……一度口に出してしまった言葉はね、なかったことには出来ないのよ」

アイク「そんな生温かい目で見るのはやめろぉぉぉ! ダーマ神殿から飛び降りたくなるだろーがぁぁぁ!!」

リディア「あははっ、ごめんごめん。アイクって本当にからかいがいがあるわぁ。まぁでも、これに懲りたら人のデザートを勝手に食べるのはやめることね」

アイク「そうだな、俺としたことが食べ物の恨みは恐ろしいってこと忘れてたぜ……」

リディア「そうそう……って、その言い方じゃ私がただの食いしん坊みたいじゃない」

アイク「えっ、違うのか?」

リディア「違うから! 何よその素で驚いてる顔は! その女心の疎さ、一度カレンに鍛え直してもらった方が良いんじゃない……?」

アイク「おいおい恐ろしいこと言うなよな。それ、お前のパーティの……えーと、ロングだっけ? の元でムキムキになるまで筋肉極めてこいって言われるのと同じだからな」

リディア「うん、ログだね。勝手に長くしないであげてね」

アイク「そーだっけ?」

リディア「そうよ! あなたって名前覚えられないのは相変わらずよね」

アイク「それ言ったら、リディアだってギャグがサムいのは相変わらずだよな」

リディア「……ここまでくると今更変わるってのも難しいのかもね。なんか名前覚えられないのもアイクらしいなって思えてきちゃったし」

アイク「確かにな、サムいギャグを言わないリディアなんてリディアじゃねーよ」

リディア「ちょっと、私はギャグが少し苦手なだけでツッコミとかはちゃんと出来るんだからね!」

アイク「いやいや、俺はサムいギャグを言うリディアを素直に尊敬してるんだぞ?」

リディア「尚悪い!」

アイク「あはははっ! リディア、やっぱお前って面白れーな!」

リディア「今さっきギャグがサムいって言ってたのはどこの誰だったかしら」

アイク「いや、ギャグはサムいけど一緒にて飽きないっつーか、リディアといると退屈しねーよ。女だけど男友達みたいな?」

リディア「あなたって最初から私に対してかなり失礼よね。でもまぁ私にとってもアイクって、男とか女とかそういうの関係なく馬鹿やれる感じがするから気楽なんだけど」

アイク「じゃあお互い様だな。あっ、そこの店員さんごはんおかわり!」

リディア「またおかわりするの? アイクの胃袋ってどうなってるのかしら……。あっ、そこの店員さん生ひとつ!」

アイク「リディアだって結構飲んでるよな。俺からしたらビールの何がウマいのか分かんねーけど」

リディア「え〜、こんなに美味しいのに。せっかくの飲み放題でアルコールを飲まないなんて……って、アイクもそれだけコーラ飲んでいれば損得とか最早関係ないか。よーし、今日は飲むぞーっ!」

アイク「そうこなくっちゃな。俺もまだまだ食うぞーっ!」


(リディアとアイクの支援レベルがAになった!)


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リディアとアイク君の支援会話でした!
支援Aでシャーベットを完食してしまったアイク君が取りあえずリディアのことを褒めとけばいっか☆という何とも単純な考えをめぐらせているのが好きです。そしてそんな単純な作戦には乗らないリディアがまさにリディアです。複雑な乙女心(笑)ですからね。怒りの沸点が低いとも言います←
リディアにとってのアイク君は変な気を遣うことなく楽に付き合える友人だと思っています。その上アイーシャちゃんとのことでからかうのも楽しいという。
ちなみに私の記憶が正しければ冬生さんとリレー形式で書いた支援会話はこの二人が初めてだった気がするので、そういう意味でも思い入れのある二人です。