- インテ -
≫支援C

リディア「あ、インテだ。やっほー」

インテ「リディアか」

リディア「何してるの?」

インテ「剣を研いてる」

リディア「へぇー……」

インテ「……」

リディア「……」

インテ「……」

リディア「……」

インテ「……。リディア」

リディア「何?あ、もしかして気が散る?ごめん」

インテ「そういうわけではないのだが……。俺が黙々と剣を研いてるところなど見ても楽しくないだろう」

リディア「まぁ、それはそうだけど」

インテ「お前、意外と馬鹿正直なんだな」

リディア「そうかな?」

インテ「ああ、そうだな」

リディア「そっか」

インテ「……」

リディア「……」

インテ「……。もしかして俺に何か用か?」

リディア「用はないけど……」

インテ「じゃあ面白くもない時間をここで過ごすよりは他に有効な時間の使い方もあるだろう。わざわざここに留まる理由でもあるのか」

リディア「理由っていうか、単にお話したかっただけ。ほら、せっかく一緒にパーティ組んでるんだし」

インテ「そうか。……隣、座るか?ずっと立っているのも疲れるだろう」

リディア「いいの?」

インテ「まぁ、せっかく一緒にパーティ組んでるわけだしな」

リディア「ありがとー!私、インテとも仲良くなりたいって思ってたの」

インテ「それはどうも。ああ、仲良くなったついでにリディアに教えておこう。お前、値札ついてるぞ」

リディア「……ねふだ?」

インテ「ま、まさか値札を知らないのか?仕方ない、俺が取ってやるから背中向けろ」

リディア「こう?」

インテ「取れたぞ」

リディア「あ、ありがとう。これが値札?」

インテ「あのな、服を買ったら値札は取るものなんだ。ずっと付けていたら恥ずかしいぞ」

リディア「えぇー!!そうなの?!ていうか早く言ってよー!!」

インテ「すまない、いつ気が付くのか楽しみにしていたもので」

リディア「ひどーい!」



≫支援B

リディア「いやねぇ。これまた酷い雨。こんな土砂降りじゃあどこにも行けない」

インテ「じゃあ今日は一日フリーか?」

リディア「そうね。早いとこ次の街に行って果実を回収したいけど……。こんな天気で外を歩くなんて馬鹿がすることでしょ」

インテ「ところで話は変わるのだが」

リディア「どした?」

インテ「お前、なぜサングラスをしているんだ?」

リディア「ああ、これ?昨日買ったんだ」

インテ「昨日買ったのは分かったが、なぜ今つける?」

リディア「なんでって、そんなの買ったからに決まってるじゃん。これはゴールドを対価に購入した時点で私に所有権があるんだから」

インテ「雨だぞ」

リディア「見りゃ分かるわよ」

インテ「ましてやここは室内だ」

リディア「そうね、外じゃあないわ」

インテ「リディア、知ってるか。サングラスというものは太陽の光から目を守ることが目的であって、日の出ない雨の日にはサングラスはしないんだ」

リディア「……。嘘?!」

インテ「こんなくだらん嘘をついてどうする」

リディア「そ、そうだったの……!!

初めて知った!!」

インテ「常識だぞ……」

リディア「そっか、これが人間界でのルールなのね。また一つ勉強できたわ」

インテ「値札つけたまま一週間過ごすくらいだもんな」

リディア「もー!!その話はやめて!!」



≫支援A
リディア「列に並んで待つこと30分。やっと手に入れたプレミアムドーナツ……!!ああ、やっと食べられる!!そう言えば、ドーナツって言えば、私、一度はこれをやってみたかったのよね」

インテ「列に並んで待つこと30分、やっと手に入れたぞ。たこ焼き……!!熱々ほくほくのうちに食べてしまおう」

リディア「ドーナツの穴から見える景色、どんな景色〜。こんな景色〜」

インテ「なんだこの間抜けな歌は……。その上どこかで聞いたことのある声……」

リディア「あ、インテじゃない」

インテ「やはりリディアか。……。お前、何してるんだ」

リディア「見て分からない?ドーナツ」

インテ「それはあれだな、ドーナツを買った子どもがよくやるドーナツ望遠鏡」

リディア「ひ、人を子ども扱いして……!」

インテ「いやそんなのことするのは子どもくらいだぞ。お前はあれか、ドーナツを始めて買った子どもか」

リディア「ドーナツを買うの、実際ほぼ初めてみたいなものよ」

インテ「お前の場合はそうだな。だがその年でやるのは恥ずかしいぞ」

リディア「えぇ……。そんなぁ」

インテ「それが人間界のルールだ」

リディア「そう。まあいいや。せっかく買ったんだし、食べちゃおう。ところで、インテが持っているのは何?」

インテ「ああ、これか?」

リディア「何その丸いやつ?!なんか独特の匂いがするけど……。七つ入っているし、ドラゴ○ボール?」

インテ「せっかく買ったんだ、俺も熱いうちに食べるか」

リディア「ドラゴ○ボール食べた?!」

インテ「天使のお前がなぜドラゴ○ボールを知っているのかあえて問わないが、七つセットの丸い物が何でもかんでもドラゴ○ボールだと思ったら大間違いだぞ」

リディア「も、もったいない!六つになったら願い叶えられないじゃん!」

インテ「人の話を聞け……。これは食べ物だ。たこ焼きと言う」

リディア「え?!食べ物なの?」

インテ「仕方ない……。たこ焼きを知らないお子様リディアに俺が一つ分けてやろう」

リディア「な、なんですって?!人をお子様呼ばわりした上にとんでもなく恩着せがましい言い方!!」

インテ「たこ焼き食べないのか?美味しいぞ」

リディア「そうね、たこ焼きは貰うわ。あと、私こう見えても軽くあなたの14倍は生きているから」

インテ「ああ、そうだったな。お前、実はおばあちゃんだったな」

リディア「なんてムカつく男……。パクッ、あら美味しい」