- アリス -
※クローバーの意味に関しては個人の見解を含みまくっているので、必ずしも正しいとは限りません。

支援C≫

アリス「あ、リディアじゃん。こんな原っぱで何してんだ?虫と遊んでんのか?」

リディア「アリス!違うよ。クローバーを探してるの」

アリス「クローバーってあれか?シロツメクサ」

リディア「うん。そうだよ。でも三つ葉じゃないの。四つ葉」

アリス「四つ葉ねぇ。あれだろ、見つけたら幸せになるやつ」

リディア「そう。アリスも探す?」

アリス「えー、面倒くさいしあたしはいいよ」

リディア「そう?まぁアリスがやらないっていうなら無理には誘わないけど」

アリス「そう言えば知ってるか?四つ葉のクローバーの、隠された意味」

リディア「なぁに?四つ葉のクローバーって『幸運』と『約束』と『私を思って』と『私を見て』の4つじゃないの?」

アリス「あー、やっぱり知らないんだ。まぁあたしが住んでた村にしかない意味だったのかもしれないか」

リディア「えー、気になるよ。教えて!」

アリス「しゃーないなー。四つ葉クローバーってさ、『私のことを思って』の意味が叶わなくなった途端、『復讐』っていう意味に変わるんだよ」

リディア「ちょ、ちょっと何それ怖っ!」

アリス「あたしが住んでた村、閉鎖的だったし色々薄気味悪い風習とかたくさんあったから、多分そういう村だからこそ四つ葉のクローバーの意味も無駄に恐怖心を煽るような意味があったんだろうな」

リディア「四つ葉のクローバーにそんな意味があったなんて……。何だか怖くなってきたかも」

アリス「あはは!んなもんただの言い伝えだって!いちいち気にすんなよな」

リディア「そりゃあ分かってるけどさぁ」

アリス「まぁそれを言っちゃうと、そもそも幸せを求めて四つ葉のクローバーを探すこと自体、意味のないことだよな」

リディア「なんて夢のないことを……!」

アリス「だって本当のことじゃん。それに、別にクローバーに頼らなくったって幸せくらい自分で掴んだらいいじゃん」

リディア「言ってることは正論だけど、やっぱ夢のない発言ね」



支援B≫

アリス「あれ、リディアまた四つ葉のクローバー探してんの?」

リディア「アリス。違うよ。今度は五つ葉のクローバーを探してるの!」

アリス「あ、四つ葉はやめたんだ」

リディア「うん。ほら、この間アリスが言ってたでしょ?『四つ葉は思いが実らなくなった瞬間に意味が変わる』って」

アリス「まだ気にしてたのかよ」

リディア「うーん、何ていうか言葉の力っていうか?」

アリス「確かにあたしの住んでた村の四つ葉のクローバーの話は薄気味悪いと思うけど」

リディア「まるでオカルト話を聞いているような気分だったよ」

アリス「リディアはオカルトだめか?」

リディア「ううん。得意でもないけど、興味はあるよ」

アリス「じゃあ五つ葉の話もしてやるよ。ところでリディアって村に住んでたの?それともセントシュタインとかサンマロウみたいな街か?」

リディア「……。ええっと、私は村出身よ。多分、アリスが住んでた村よりだいぶ穏やかなところだったと思う」

アリス「そっかー。じゃあリディアが住んでたとことあたしが住んでたとこじゃ、五つ葉の意味も違うかもな。ちなみにリディアが住んでた村の五つ葉の意味は?」

リディア「えっと、確か四つ葉のクローバーの4つの意味にもう一つ『経済的繁栄』っていう意味が加わるはずだよ」

アリス「へぇー。やっぱ平和ボケしてんなー」

リディア「アリスが住んでた村だと違うの?」

アリス「ああ、全然違うぞ。そもそも四つ葉のクローバーは『復讐心』を隠しているもの。そしてそんな四つ葉のクローバーにさらに加わった五つ目の葉には悪魔が宿っているんだ」

リディア「あ、悪魔が?!」

アリス「そうだ。だから五つ葉のクローバーは不幸の印さ」

リディア「そうだったんだ……」

アリス「あれ?リディア、クローバー探さないのか?」

リディア「うん。悪魔を持ち帰るのは嫌だし」

アリス「だから、んなもんただの言い伝えだって。ま、リディアが帰るならあたしも帰るよ。なんか美味しいもんでも食べようぜ」



支援A≫

アリス「リディア、もうクローバー探さないんだな」

リディア「うん。あのね、実はクローバーを探してたの、アリスに渡したかったからなの」

アリス「え、あたしに?」

リディア「そう、アリスに。でも、アリスの住んでた村だとクローバーって不吉な意味ばかりだし……。それならやめた方がいいなぁ、って」

アリス「そうだったのかよ。なんだー、もっと早く言ってくれよ!でも、何だってあたしにクローバーを?」

リディア「それは……。アリスに幸せになってほしいから、かな」

アリス「はぁ、お前泣かせてくれんじゃん」

リディア「ねぇ、アリスはどんな時が幸せ?」

アリス「あたし?そうだなー。サクリファイスやってると別にご飯食べる必要はないんだけど、高くて美味しいもん食ってる時だろ、あと寝てる時だろ。それから……」

リディア「それから?」

アリス「リディアと一緒にいるとき!」

リディア「私と一緒にいるとき?」

アリス「ああ。リディアと一緒にいると楽しいし、嬉しいし、幸せだと思うよ。多分、他のみんなもあたしと同じことを思ってんじゃないか?」

リディア「そうかなぁ」

アリス「絶対そうだって!じゃなきゃあいつらお前と一緒に旅なんてしてないって」

リディア「そういうものかな」

アリス「前々から思ってたんだけど、リディアって人を惹きつける何かがあるよな。それが何か分かんなかったんだけど、今やっと分かった。リディアには幸せなオーラが集まってんだ。だから、リディアと一緒にいれば幸せだし、そういうのがリディアの魅力になって、人を惹きつけてんだよ!」

リディア「なんか人をパワースポットか何かのように言ってくれるのね」

アリス「これでも褒めてるんだって!なぁリディア。やっぱあたしクローバーほしい」

リディア「ええ?でも、アリスの知ってるクローバーって」

アリス「関係ないって。それに、幸せオーラが溢れ出てるリディアと一緒にいれば、あたしはそれだけで幸せになれる!最高かよ」

リディア「そっかぁ。分かった。じゃあ今から探しに行くね」

アリス「あ……。行っちゃった。うーん、リディアは色んな人を幸せにしてるけど、じゃあリディアのことは誰が幸せにするんだ?……リディア、お前も幸せになれよ」