- アラン -
≫支援C
アラン「よぉ、リディア。サバサバ?」
リディア「アラン先輩こんにちは!うふふ、私はいつも絶好調でーす」
アラン「そうかそうか、それは何よりだ」
リディア「思ったんですけど、アラン先輩って私にはナンパしないんですね?私、先輩が奢ってくれるならいつでもお茶に付き合うのに」
アラン「リディア、お前の本心がスケスケだぞ……」
リディア「だって、アラン先輩ならいちいち媚びる必要もないですし。別に私が殿方に対して媚びているってわけじゃあないんですけど」
アラン「俺だってそうだよ。リディア相手に今さらカッコつける必要もないしな。なんたって俺たちは同じイザヤール師匠の弟子なんだから」
リディア「それにしても不思議ですよね」
アラン「何がだ?」
リディア「だって、イザヤール師匠みたいな厳しい方が先輩みたいな軽いチャラチャラした天使を弟子にするなんて!師匠の性格を考えたら、そりゃ驚きですよ」
アラン「分かってないなー!ししょーは俺の才能を見抜いてくださったんだ!」
リディア「その割にはアラン先輩ってあまり武器の扱いが得意じゃあないですよね」
アラン「うっ……。言い返せない」
リディア「先輩は魔法使いですし、魔法が得意な上級天使の弟子になってそうなイメージですねー。それにほら、やっぱり先輩の性格的にも魔法使いの天使の方が相性良さそう。私みたいにイザヤール師匠以外に拾って貰えないってわけでもないですし」
アラン「ぶっちゃけそれはよく言われる」
リディア「ですよねー」
アラン「ま、俺は昔は真面目だったんだよ。マドモアゼルにモテたい一心で必死に修行してさ。そしたら同期で一番の優秀な天使とまで言われるようになって。で、イザヤール師匠に拾っていただいたわけ」
リディア「へぇ!じゃあアラン先輩とイザヤール師匠が出会った頃って、師匠は先輩の本性を知らなかったんですね」
アラン「ま、そーいうこと。あのイザヤール師匠の弟子になれるなんて、夢見たいだったなー。ほら、師匠ってすっげー優秀じゃん?そんな師匠の弟子だぜ?モテないわけないじゃん」
リディア「うっわー。最低ですね」
アラン「うっわ、その顔、本気でドン引きしてるって顔だな」
リディア「そんな欲まみれな理由で弟子入りしたって知ったらそりゃドン引きですよ。まぁ、アラン先輩らしいですけど」
アラン「だろ?ま、ナインには『イザヤール様みたいな優秀な天使の弟子になってプレッシャーとかないの?』って聞かれたけどさ。俺的にはプレッシャーなんかよりもマドモアゼルにモテモテっていう気持ちがデカかったな」
リディア「ほんと最低ですね」
≫支援B
リディア「すみませーん、生おかわり!」
アラン「ワインおかわり!そして君もおかわりしていいかい?」
リディア「すみませんこの人の言うことは気にしないでください。タチの悪い酔っ払いですから」
アラン「おいおい、お前なんちゅーことを言うんだ。俺がラルコールなんかに飲まれるわきゃねーだろ」
リディア「あー、先輩はシラフで酔ってますもんね。自分に」
アラン「ああ?!んなわけねーだろ。俺を誰だと思ってる?」
リディア「低俗な武器を使うチャラ男、ですかね」
アラン「違うだろ。俺はイケメンウィザードだ!ムチを自在に操り魔法を自在に操る超かっこいい男だぜ」
リディア「前々から思ってたんですけど、アラン先輩って何でムチを使うんですか?普通、魔法使いと言ったら杖でしょう」
アラン「チッチッチ、甘いなリディア。俺は指輪に魔力を貯めているから杖は使う必要ないのさ」
リディア「あー、確か五つの指輪に魔力を貯めているんでしたっけ?でも、ムチって低俗な人間が使う道具だって天使界で言われてませんでした?私のてころだけかしら」
アラン「俺の所でも言われてたな。ムチとオノに対する偏見は魔法(マジ)やばい」
リディア「ですよねー。それなのになんで先輩はムチを使うんですか?」
アラン「例えばな、俺の膨大な魔力を敵に注ぐだろ?魔力をその体に注ぎきれなくなって敵の体は崩壊するだろ?そういうの、かっこいいじゃねーか。で、ムチを媒体に俺の膨大な魔力を敵に注ぐことを考えたわけだ」
リディア「えー?!そんなことできるんですが?!初耳です!!」
アラン「勿論、そんなことは出来なかったさ。だが、少年心を揺さぶるだろう?俺はそういった必殺技が欲しくて昔は色々考えてたんだ」
リディア「アイタタタ。これ先輩確実に酔ったテンションで語ってますね」