「え、知らなかったの?」
「フレンは知ってたのかよ?!」

「知ってたよ」と何気ない顔してそう言い放ったフレン。こ、こいつ…!
これまでのお話をダイジェストでお送りしよう。昨日の夜さりげなくユーリから「性的なイミで好きだ」と告白された俺は、そのことがずっと頭から離れず次の日も仕事だというのに一睡もできずに仕事に出かけたら、女将さんに「あんた顔色悪いから今日は帰りなさい」と言われ、仕方なく家に帰る途中に偶然非番のフレンと出会い、ベンチに座りながらフレンに話を聞いてもらってるところである。

「まあユーリとは付き合いが長いからね。彼が言わなくても分かるよ。ユーリもそのことは承知だと思うけど?」
「…な、知ってたら教えてくれたらいいだろ!そのせいで俺、っ」
「あ、告白されたの?おめでとう」
「おめでとうじゃねーよ!!!…俺これからどうあいつと接してけばいいんだよ……」

にっこりしながらなんてこと言い放つんだフレンよ。今まで友人だと思ってやつに急に告白された俺の気にもなってほしい。

「…君はいつも通りでいいと思うよ、なまえ」
「…いつも通り…?そんなのむりに決まってんだろお………」

俺が項垂れながらそう言うと、フレンは楽しそうに笑った。こっちは全然楽しくねえけどな!

「頑張ってねなまえ。影ながら応援してる」
「…そんな母親のような暖かい目で見つめるのやめろよフレンーー!!!」
「ユーリは中々手強いよ。その気にさせたのはなまえ、君だからね」
「その気にさせたって、…いつから俺のこと好きだったんだよあいつ…」
「僕も正確な時期は分からないけど、大分前からだと思うよ」

大分前から……。ずっと俺気づかなかったのか…。

「………」
「ユーリは気持ちを隠すのが上手いからね。きっと分かるようになるよ、なまえも」
「…お、おう」
「じゃあ、僕はそろそろ行かなきゃ。久しぶりに話せて楽しかったよなまえ」
「うん、俺も楽しかった……、ありがとう、フレン…」
「…報告楽しみにしてるから、ね」
「うわあすげえいい笑顔だなお前!!」