「ふ、っん、っんぅっン、んぅ、っ」
腰をゆるゆると揺らし、いきなり激しくはせず、軽く抜き差しをする程度に少しずつ刺激を与え、中を慣らしていく。それと同時に我慢するような控えめな声が耳に届く。
「先輩、辛くないですか?」
「っん、平気、です」
合間にそう聞けば、蕩けてはいるけれど、未だ理性の籠もった確かな返事が返ってくる。それに良かったですと呟いて、ゆっくりと腰の動きを再開させた。
身体を繋げるのは初めてではないけれど、それでもまだ両手で数えられるくらいだ。俺も慣れているとはまだ言えない。中途半端な刺激が正直きついし、いっそのこと思うまま腰を動かしたいけれど、いつも負担の多い受け入れる側をしてくれている俺の大好きな人に無体なことはしたくない。
「ンッんぅっぁ、っんぅう、っひ、んぅ…っ」
そうしてゆっくりとした抽送を続けていると、腹から押し出されたような苦しそうだったその声が、少しずつ艶やかさを帯びていく。
しなやかで真っ白な背中、汗がじんわりと滲む頸、そして真っ赤に染まった耳たぶ。振動の度にちゃりちゃりと揺れる鱗をかたどった左耳の青いピアス。瞳に映る艶やかなその姿から彼の──ジェイド先輩の些細な仕草まで、全てが俺を昂らせていく。……ああダメだ、意識しただけでちんこが反応してしまう。それをしっかり感じ取ったのか、先輩が小さく声を漏らした。
「っぁ、また、お、っきく…」
「い、いちいち言わなくていいです…」
「ふふ、僕で興奮したんですか…?」
「分かってるでしょ、そんなの」
俺を揶揄うような口調に口を尖らせれば、先輩はそうですね、と柔らかい声音で笑う。こういう軽い冗談を交わせるくらいには先輩も余裕が出てきたようだ。
「っん、…なまえさん、」
「、はい?」
「もう、平気ですから、…」
こちらに顔を向けて、潤んだオッドアイが俺を見つめる。その瞳には明らかな劣情の熱が灯っていた。全部。先輩から小さく短い言葉が繰り出される。きた。自身を挿れる時は勿論ドキドキするのだが、浅く入っていた俺のそれを先輩の中に全部埋める時も同じくらいドキドキする。
「……分かりました、じゃあ全部挿れますね」
「はい、…っん、ぅう…〜〜っ!」
心臓の早鐘を無理矢理無視をして、先輩の奥へ、慎重にゆっくりと屹立を押し進めていく。お互いの肌がくっつき、根元まで入り切ったのを確認してから詰めていた息をはあ、と吐き出した。
「は、…全部入った、」
「ぁ、…ぅ、っふ、……」
先輩も同じように息を詰めていたのか、枕に顔を埋め、目を閉じて浅く息を繰り返している。先輩、名前を呼んで汗ばむ背中をするりと撫でる。大丈夫ですかと聞こうとしたけれど、それよりも前に先輩がゆるりと口を開いた。
「ん、も、動いて、くださ…」
ああもう、可愛いんだよなあ!
「んぅう………〜〜っ!」
ぱつん、肌と肌がぶつかる音。抜けるギリギリまで引き抜いて、先輩の中に根元まで。ずっぽり奥まで挿れられる感覚が強烈だったのか、先輩の一文字に結ばれているだろう口から悲鳴が漏れた。
「は、……っん、ごめんなさ、っもっと、優しくしたいのに、っ」
「ぁっんぅっい、から、っ!なまえさんの、っ好きなように動いてくださ、っんぁあ!」
「もーーっそーいうとこですよ……!」
もっと優しくしたいのに本人に煽られてはどうしようもないし、好きな人にこんな可愛いことを言われて我慢出来るほど堪え性でもなかった。意志が強い男になりたい…。
「ぁ、は、っあぁ、っん、んぅ、ンあ、ぁ…っ」
「っん、…っん、」
好きなようにとは言われたけれど、流石に中学生じゃないので力任せに腰を振りたくりはしない。先輩の細い腰を掴んで、ちょっと抜き差しのスピードが速くなっただけだ。
にちゃにちゃ、ずちゅずちゅなんてすっかり粘ついたローションの音が抜き差しする度に耳に入ってくるし、それに混じってたんたん、と先輩のナカを突く度に短い喘ぎ声が耳に入ってくる。ああ、もっと先輩が善がって、気持ちよくなってるところが見たい。肌と肌をくっつかせていたい。身体の負担が少ないとかでバックの体勢をとっているけれど、背中だけじゃ足りない。先輩の顔が見たい。先輩の媚態に沸騰した頭の中で取り止めのない思考を散らせ、気づけば自然と身体が動いていた。
「あ…っ、ぁあ、ンっんぁあっ…っ!」
シーツに付いていた先輩の腕を引っ張って、上体を持ち上げ引き寄せる。急に身体を動かされ中の当たる位置が変わったからか、掴んでいた腕を離してジェイド先輩をぎゅう、と抱き締めた瞬間、先輩から感じ入った声が溢れた。
「は、っ…」
先輩の背中と俺の胸がくっついて、そのまま肩口へと顔を埋める。お互いの身体は熱い。でもやっぱり密着している方が好きだ。そのまま静止して先輩の肌を味わっていると、ふふ、と前から笑みが溢れる音。
「ふ、っん、今日は甘えん坊さんですか?」
「くっつきたいって思ったんで……駄目ですか?」
「まさか。駄目じゃないです…、っん、ぅ」
俺の言い方を真似した先輩は腹に回っている俺の腕に自分のそれを重ねる。そしてそのまま先を求めるように、ゆらゆら腰を揺らし始めた。その誘うような仕草が堪らなくてぐ、とそれに息を詰める。どうしてこの人はこんなにエッチなんだろうか。危うくイきそうになったんだが?
俺も負けるわけにはいかないと(何にという話だが)誘われるがまま腰を動かす。一緒に気持ちよくなるのだ、だから先輩の好きなところを突いてあげたい。探るように腰を回しながら抜き差しを繰り返していくと、やがて比較的浅い場所のある一点を掠めたところで先輩の身体が跳ねた。
「ぁ、っぁあ!ぁ、ひあっん、っそこっは…っ」
「ここ、ですね…っ」
先輩の良いところ。所謂前立腺というやつだが、これをちんこで探すとなるとちょっと難しい。指で探すのはまだ見つけやすいが、挿れた時に意図的にそこを突くとなると俺のテクニック不足のせいで少し時間がかかってしまう。だからいつも別の良いところを触ってフォローする。
「あぁっん、あぅっあっあ、っひ、んぁあ……っ!」
先輩の別の良いところは色々あるが、その中でも胸がダントツに感度が良い。こういうことをし始めた頃から胸を触ると擽ったがっていたから、元々の素質もあるのだろうけど。先輩に気持ち良くなってほしくて胸ばっかり弄ってたらすっかりモロ感になってくれた。それこそ、触れるだけで身体を震わせて下を硬くさせるくらいには。ほら、先輩の胸へと手を這わせ、さするように薄い胸を撫であげれば、甘ったるい声が半開きのままの口からこぼれ出る。
「んぅうっ…!なまえさ、っぁ、あぅっン」
「ん、気持ちいいですか?」
「は、いっきもち、っきもちいぃ…っ!」
「良かったっ、かわいい、先輩」
「ぁ………っ」
普段素面(?)の時に言われることを嫌がるけれど、行為中の「かわいい」はジェイド先輩にとって最高の褒め言葉らしい。これを言うと先輩の中がきゅうと締まって、もっと言って欲しいからか段々と行動が大胆になる。
「ん、んぅっなまえ、さん……、」
先輩がこちらに顔を向けて、甘えるようにキスをねだる。それに俺も唇を寄せて応えれば、彼の鼻からくぅ、と可愛らしい声が抜けた。
ああ、この感じ。きっともうすぐだ。スイッチが入るまで、もう少し。
「はっんっ、んぅっん、っぁう、」
「ん、っふ、っん」
ちゅ、ちゅ、と触れるだけのキスを重ね、頬や耳、首筋へと唇を押し付けていく。首筋は汗でしっとりと濡れていて、少しだけしょっぱい味がした。
バックでしているのでこのままキスを続けるのはこの体勢のままじゃちょっときつい。し、こっちからじゃきれいな背中と色っぽい頸しか見えない。確かめるように手を滑らせて先輩の身体をなぞる。胸から腹、そして下腹部へ。俺のよりずっと立派な彼の性器は反り返って、その先端からはだらだらとカウパーを漏らしている。戯れのようにつつ、と張り詰めたそれに触れれば、んぅ、と感じ入った声と共に腰が跳ねた。
「ん、っぁあ…!ぁう、ンっんっ」
「(エロいなあ…)」
ああ、バックで突かれるジェイド先輩、前から見たら絶対エロいから見たいのだが、それをするには鏡を使うかハメ撮りをするしかない。でもそんなことしたら絶対に怒られそう。トロトロに蕩けた後なら怒られないだろうか。次試してみようかな。
そんなことを考えていると俺の名前を切なげに呼ぶ声に思考が引き戻される。どうやら動きがおざなりになってしまっていたらしい。
「なまえさ、っおねが、動いてくださ…っ」
俺の方に振り向いて、瞳を潤ませ、目尻をとろりと下げて。そう言いながらも無意識なのか、既にゆるゆると自分で腰を動かしている。うーん揺らめく腰がえっちだ。
「すみません、ちょっと考え事してました」
「っん、こんなときに、何を」
「先輩のこと考えてたんです。本当にかわいいからどうしてやろうかと思って」
「ぁ…っ、や、っそ、んな」
とか恥ずかしがっている口振りだが、その顔はモロ期待している表情である。こちらを向いているジェイド先輩の頬を包んで唇を寄せて、何度か触れるだけのキスを繰り返す。そしてゴールドとライトブラウンの瞳を見つめて、甘やかな笑みを先輩に向けた。
「どうしてほしいですか?先輩がしてほしいこと、俺に全部させてほしいな」
「………っ!」
あ、スイッチ、入った。
「胸、触ってほしいです……キスも、たくさんしてほしい……」
「はい、」
「それから、……っなまえさんので奥まで突いて、僕の中、なまえさんでいっぱいにしてほし……っ」
「はい、…仰せのままに」
ああ、この人は、なんてかわいいんだろうか。
「ぁ゙あっ!!」
今までよりも強くピストンを始めれば、嬌声と共にジェイド先輩の身体が大きく跳ねる。やっと入った先輩のすけべスイッチに隠しきれず口角が上がった。普段も控えめな喘ぎ声がとてもエッチなのだが、一度スイッチが入った後の先輩を経験してしまってからはもう戻れなくなってしまった。
このスイッチ、入れるのが中々に大変だけれど、その分一度入ると先輩はすごいのだ。具体的に言うとめちゃくちゃにエロくなるのである。多分ハートとかめちゃくちゃ飛んでると思う。
「ほんとに、っどこで覚えてくるんですか、そういう煽り文句」
「ぁっあっ♡あんっしらな……っ!なまえ、さんにったくさんしてほしくて…っ♡あぅっんぅっ♡」
「はーーもーーっかわいいんだから!」
普段の理性を振り絞って声を我慢しようとするジェイド先輩も好きだし唆られるが、理性が擦り切れ、とろとろに蕩け切って素直になったジェイド先輩もすきだ。何しろとてもかわいいので何でもしてあげたくなってしまう。
リクエスト通りに薄い胸を揉みしだき、つんと勃ち上がっている乳首をこりこりと擦ってやれば、きゅうきゅうと先輩のナカが俺の息子に吸い付いてくる。
「あぅっ♡ンぅっすご、ぃい…っ♡なまえさっ♡ぁんっ♡そこ、っはぁ♡っひぅ…っ♡」
「ん、好きですか?」
「はいぃっ♡すきっすきですっ♡ぁ、ンッちくびっ♡もっとさわってくださ、ぁっ♡あぁっ♡ぁんん♡」
「っはい、たくさん触りますね」
うーんかわいい。かわいいぞ…。さっきから俺の息子が先輩のナカでビクビクしっぱなしである。先輩のこんなどエッチでかわいい姿を拝めることに心の中で合掌して、たくさん乳首を触ってあげる。バックだから舐めたり吸ったりできないのが残念だが、触るだけでも充分に感じてくれているらしい。きゅう、と軽く乳首を摘んでやれば、先輩のナカが嬉しそうに収縮した。そして同時に腰を動かすのも忘れない。前立腺に掠めるように、それでいて奥目掛けて激しく突くと、んぁあ♡なんてとろとろの喘ぎ声が開きっぱなしの口から漏れた。
「ゃあ゙ぁっ♡っあ゙、おく、っそんな、つかれたらぁっ♡ぁあっぁんゔぅ……〜〜っ♡」
「ふ、っ胸触られるのと奥突かれるの、どっちが良いですか?」
「どっちもっ♡どっちもすきで、っん゙ぅ♡は、ぁあ゙っ!きもち、ぃから…っ♡ちくびぐりぐりしてっ♡おくも、ったくさんついてくださ、っ♡」
「………っ!」
そんなハート塗れの声でおねだりされて応えない奴なんて、いるわけがない。
「ぁ゙ああっ♡きもちい、っ♡あッあぁ゙ッあんッぉくっおくあたってぅ♡あぅ゙ンンっ♡ン゙ぉっあ゙ぁ〜〜っ♡」
「は、っは……先輩、もっと、もっと気持ちよくなって、」
もっと蕩けた姿を見せてほしい。もっともっと、かわいい先輩が見たい。歯を食いしばり顔をしかめ、腰を打ち付ける力がどんどん速く、強くなっていく。先輩の頸にキスをしながら独り言のように漏らされた言葉を聞いたのか、焦点の合ってない瞳が俺を捉えた。
「ぁ、なまえさっ♡キス、して、んぅうっ♡」
俺を求める素直なその言葉にぐあ、と一気に身体の熱が上がった気がする。先輩のおねだりに食い気味に口を塞いで、欲望に身を任せたまま身体を動かした。激しいピストンの拍子に唇が離れれば今度は先輩が俺の唇に食い付く。離さまいとお互いの舌を絡め合い、擦り付ければ媚びるような声が吐息と共にこぼれ落ちて、その度にぞくぞくと背中に甘やかな痺れが走る。
「んっ♡んぅうっ♡ん、っんっんむっ♡んぅ、んァ♡ぁ、ンん〜〜ッ♡」
「ん、っんぅ、ん、ふ……っ」
突きながらキスするのは大好きだし、塞いだ口から漏れる先輩のくぐもった声もエロくて大好きなのだが、正直酸欠になりそうだ。頭がぼんやりとしてきたところで唇を離し、ちゅ、と触れるだけのキスを何度か贈る。お互いの荒い息を交換して、緩く開きっぱなしの先輩の口の端からは収まりきらなかった唾液がつう、と垂れていた。
「ぁ、なまえ、さ……♡」
もっとというように名残惜しげに唇を追われたけれど、それをかわして口の端っこにキスをする。俺をぼんやり見つめるジェイド先輩の表情は砂糖のように甘くて、涙に濡れた色の違う瞳はきらきらと綺麗で。でもその下にあるのは紛れもない情欲だ。俺はこの人に、貪欲に求められている。それがどうしようもなく嬉しくて、ぎゅう、と細い火照った身体を抱き締めた。
「っせんぱ、ジェイド先輩…っほんとかわいい、」
「っぁ♡だ、めぇっ…♡んぅ゙う……〜〜ッ♡♡」
「ぐ、……っ!」
耳元で名前を呼んだ瞬間、きゅうきゅうとナカが締まり先輩の身体がぶるりと震える。いきなりの締め付けにイきそうになったが腹に力を入れて必死に耐えた。危ない、すけべスイッチオンのジェイド先輩をもっと楽しむためここでイくわけにはいかない。
「ぁ、っでちゃった……♡」
「えっ?」
が、予想外の事態が起きた。突然漏らされたジェイド先輩の言葉に気の抜けた声が出る。
出ちゃったって一体何が?と身体越しに覗き込めば、先輩の勃ち上がった先端からは白濁が漏れ、白いシーツに数滴染みを作っていた。
「………。」
その光景を理解するのに数秒かかった。前もロクに触ってなかったのに……、つまり、後ろだけで出ちゃったってこと?え、もしかしてかわいいって言って先輩の名前呼んだから?
「…………………。」
え、ナニソレ、なにそれ????めちゃくちゃエッチでは………??
「っぁ……、……っ」
「っジェイド先輩、大丈夫ですか?」
思わず巷で話題のスペースキャット顔をしそうになったが、先輩の引きつった声で我に帰る。とりあえず先輩の状態を確認しないと。そう思って声を掛けたのだが、
「す、みませっ、僕」
「え、何で?」
何故か謝られてしまった。どうして俺は謝られた?意味が分からず背中越しにその顔を覗き込もうとしたが顔を逸らされてしまう。
「後ろで達してしまうなんて、っ…」
それだけ言って、それきり先輩は口を噤んでしまった。
「………」
口にしなかったその言葉の続きを考えてみる。この反応からして、マイナスな意味のワードが来るのはまず間違いないだろう。後ろでイくことを良からぬことだとでも思っているのだろうか。いや、どこが悪いのか。ただエッチなだけでは?
それにこれは達するというか、先端からちょっと漏れ出ただけのように思うのだが。イく、と言うにはまだセーフではないだろうか……多分。
どうやら今までにないことで混乱しているらしい。先輩が初めてなら俺だってこんなことは初めてだ。けれど、混乱や戸惑いよりも嬉しさとか、正直ムラムラくる気持ちの方がずっと強い。
「先輩、ジェイド先輩」
「……」
「あの、気持ちよくて出ちゃったんですよね?恥ずかしいことなんて何もないですよ。寧ろ、俺とのエッチで気持ちよくなってくれて嬉しいです」
「う、……」
安心してほしくて頬やこめかみに口付けを落としていく。それでも不安そうに声を漏らす先輩に、少し考えてからもう一度口を開いた。
「…ていうか、気持ちよくなってほしくて先輩を後ろで感じれるようにしたのは俺なんですよ。ジェイド先輩が俺のちんこでケツの穴突かれて気持ちよーくなって、どんどんエロくなってトロ顔見せてくれるの、俺は大歓迎なんですが」
「……わざといやらしい言葉を使うのはやめてください」
「はは、すみません」
わざと下品な言葉を使ったことは良い方に働いたらしい。どうやら落ち着いてきたようだ、良かった。だがさっきのですっかりすけべスイッチがオフになってしまったらしい。もうちょっと見ていたかったが残念だ。
「ジェイド先輩、ちゃんとイきたいですよね」
「っん、はい…」
「体勢変えましょうか」
一度抜きますねと断って自身を引き抜けば、それにも感じたのか小さい声と共にジェイド先輩の腰が軽く震える。うーん、やっぱりエッチだなこの人魚。
バックから正常位の体勢になってもらい、シーツに背を預け、脚を控えめに開いた先輩の膝裏を掴んで大きく開かせる。俺のちんこは今までの先輩の乱れ姿でビンビンだ。ていうか今にも破裂しそう。
「ふ、ーーー……っ」
大きく息を吐いて先輩に入り口に先端を当てがえば、さっきまで入っていた余韻か欲しがるかのようにちゅうちゅうとゴム越しの先端に吸い付く。うっわもうこの光景がエロい。視線を逃がすように上へと滑らせれば、先輩のうるうるの瞳とバッチリ目が合ってしまった。ううう正常位好きだけどどっちもちんこに毒!もう早く挿れたい!
「は、ぁ……んぅ、ーーっ……!」
挿れますよと先輩に声を掛け、腰を押し進めていく。入り口できゅうと締め付けられたけど、さっきまで入っていたからか思ったよりもすんなりと受け入れられた。
全部入ったところでもう一度息を吐き、再び俺を受け入れてくれた先輩に平気ですか、と汗ばむ額にくっついたやわらかい海色の髪の毛をそっと拭う。閉じられていた瞳がそっと開いて薄く微笑んだかと思えば頸を撫でられ、そのまま誘われるようにジェイド先輩に唇を寄せた。ああ、やっとちゃんとキスができる。
「ん、…この体勢が好きです、なまえさんの顔、見れるし」
「ふふ、俺も同じこと考えてました。でもバックも好きですよね?」
「……否定はしません」
「めちゃくちゃ感じてたくせに何言ってるんですか」
「…だって、貴方がたくさん気持ちよくしてくれるから」
「それは先輩がかわいくおねだりしてくれるからですよ」
かわいく、その言葉を使えばまたナカが軽く締まる。先輩もそれに気付いているのだろう、恥ずかしいのか照れ隠しのように口を塞がれた。キスをしながらの合間に交わす会話が好きだなあなんて考えていると自然と頬がゆるゆるだ。
「んぅ、んっん、…」
「ん、っんぅ、ンっん、んぁ、」
戯れのような口付けをしつつゆっくり腰を軽く動かし始めれば、それに合わせてジェイド先輩から艶を帯びた声が漏れ出す。下腹部に手を伸ばし先輩のガチガチのちんこを扱けば、久しぶりの前からの刺激に我慢できなかったのか嬌声がこぼれた。
「ぁ、っンゥ、っああ、あッ!ぁうっンぅ」
「ん、先輩、きもちいい…?」
「ん、んぅっん、きもちぃ…っあ、なまえさ、もっと、んぅ゙うっ♡」
あ、無理だこれは。そう悟ったのは一瞬だ。
俺を見つめる濡れた瞳も、快感に染まりきった表情も、熟れた唇に人間離れした尖った歯さえも熱を昂める材料には充分すぎた。つまりもう、イきそうである。
「っぐ、イ、きそ、……すみませ、せんぱっ先にイっていいっ?」
「あ、っあゔっは、いぃっイって、くださ、…っ!ぼくもも、だめっイきそ、っんあ゙ぁっ♡あっあっぁ゙あっ!」
「ぐ、っう……っ!」
喘ぎっぱなしの先輩の腰を強く掴み、ラストスパートとばかりにがつがつと奥を穿つ。段々と射精感が高まり、熱が一気に下腹部に収束して。瞬間、視界で星が弾けた。
「は、っはー……、」
先輩の奥、薄いゴムの中で熱が放たれる感覚。頂点に達した快感にぶるりと身体が震え、波のようにあっという間に引いていくいつもの感覚に目を閉じる。俺が達したのをしっかり感じ取ったのか、開けた視界の先では先輩の腰がぴくりと震えていた。
眉の下がり切った先輩に一つキスを落として、張り詰めた怒張を手で包み込む。
「なまえ、さ、……」
「ン、先輩もイってください、」
そう言いながら、先端からとぷりと溢れた我慢汁をローション代わりに性器全体に塗り込み、さっきよりも激しく先輩の自身を扱き始める。合わせて再び腰を動かし始めれば、先輩から悲鳴に似た声が飛び出した。
「あぁッ!やっ、だめっだめで、っそんな、一緒にしたらぁ、っ!いっちゃ、ぁっ♡だめ、っおくっつかな、でぇっ…!あっあ゙ぅっああっんぁあっ♡」
「大丈夫、イっていいんですよ、ジェイド先輩」
「っっ♡や、ぁっだめ、イくイく、っイっちゃ、〜〜〜ッ!!♡♡」
大丈夫と、薄く笑みを浮かべて名前を呼べば、声にならない声が聞こえてきて。腰が浮き、先輩の性器から勢いよく白濁が飛び出た。
「はっ、ぅ……ん…っ♡」
「ん、たくさん出ましたね、」
先輩の腹を汚す粘ついた精液を指で掬いながら言えば、いわないで、と弱々しい声が返ってきた。絶頂に達した名残か、先輩は浅く息を吐きながら未だぴくぴくと腰を痙攣させている。やっぱり突かれながらイくのと、普通の射精の感覚は違うのだろうか。そんなことを考えながら快感の余韻が続く先輩をあまり刺激しないよう、ゆっくりと自身を引き抜いた。それに先輩がゆるりと視線を遣る。
「ぁ、…おわり、ですか……?」
「はい、疲れましたよね、先輩にあまり負担かけたくないし」
スキンを外し、確認してう、と言葉が詰まった。げえ、めちゃくちゃ出たな…精液溜まりにはたっぷりと白い液体が溜まっている。俺も人のこと言えないな……。そそくさと入り口を結んで塞ぎ、ベッドサイドのゴミ箱に投げ入れる。
俺とジェイド先輩のエッチは基本的にお互いが出したらそこで終わる。特に後ろを使った行為の時はいつもだ。だからいつものように後片付けを始めていたのだが。
「なまえさん、」
「はい?」
「僕はまだ、大丈夫ですから、…………あの、…もう一回、」
目を伏せて頬を染めながらもごもご言う先輩がかわいすぎて、言い終わる前にその真っ赤な唇を塞いだ。