◇ レイ・チャールズによろしく哀愁 +α1
「ねぇ、中也若しかして、樋口と一緒に居たのって…」
中也は顔を背け、少し照れくさそうにした。
「あぁ、そうだよ。手前の中指のサイズなんて解んねーから、樋口に協力してもらった。
気づかれないようにサイズを測ってこいってな。」
そう言われると思い当たる樋口の怪しい行動があった。
「…でも、何であんなに楽しそうだったの。」
中也は一度、視線だけを私に向けて、またそっぽを向く。なかなか渋って答えてくれない。
隠されると余計気になるもので、仕返しも兼ねて、中也の左頬を軽く抓ってみる。
「なーんーでー?」
観念したのか、中也は顔を正面へ戻し私に抓られた儘答えた。
「ったく…なまえの話をしてたんだよ!
好きで好きで仕方ねーってな。」
自棄を起こしたみたいに声を荒らげたと思ったら、後半は耳元で囁かれる。
いやらしく歪ませた口元は悪魔みたい。
なんて意地悪。
「ば…莫迦。」
前 ◆ +α2
2018.08.09*ruka
<<back
*confeito*