◆ 要注意


「やばい、遅刻する……!」

しゃがみ込み黙々と雪で制作に勤しむ二人の横を、突風が通る。
驚いたなまえは顔を上げる。

「え、今の風なに?」

太宰は気にせず雪達磨作りに集中していた。
辺りを見渡すなまえに、中島の背中が遠くの方に映る。

「んん?真逆、敦くん…?」

「雪道は滑りやすいから要注意だよ、敦くん。」

恐らく聞こえていないだろう太宰の注意は、白い息になって消えていった。


2019.03.04*ruka



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*confeito*