『飯田くん、どこ中出身?』
「俺は聡明だ!」
『わお、坊っちゃん』
確かに髪の毛とかぴっちりしていて育ちはいい感じするしエリート中卒業って言うのもわかるかも。
「鈴木くんの出身中学校は?」
『飯田くん、手、手当たりそう』
「む、すまない!!」
『私は結田付中。あんまり有名じゃないしわかんないかもね』
「聞き覚えはないな」
飯田くん考えすぎて眉間に影できてるよ。私の出身中学なんて聡明中に比べたら全然普通の中学校だし。
「同じ中学の級友でヒーロー科を受験した子はいないのか?」
『うーん?わかんないかも。あんまりそういうの気にしなかった』
「ほう、そういうものか」
普通だったらライバルだし気にするんだろうけど私は少し人に対して無頓着らしい。友達に何度も言われた。
『まぁ、倍率あんな感じだったし何人かはいたかもね』
「うむ。」
正直あんまりいてほしくないのが本心かも。左手の個性のこと知っている人に会いたくないし。
『ドアがでっかい』
「バリアフリー!!だな!」
あ、そっか。個性の関係でみんながみんな高校生の身長とかじゃないし当たり前か。
飯田くんと話しているうちにあっという間にA組についてしまった。
腕時計を見るとまだ時間に余裕がありそうだ。無事にたどり着けたのも飯田くんのおかげ
『飯田くん、ありがとね助かった』
「困った人を見つけたら助けるのがヒーローだからな!!」
でかい声をだしてドアを勢いよく開けた飯田くんは教室に入っていった。第一印象大丈夫?飯田くん。
飯田くんの後を追いかけるように私もあとに続く。
さぁ、いよいよ高校生活のスタートだ。