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「リーマス、」

ジェームズ、シリウス、ピーター、そして僕。この四人で集まることなんてよくあるし、いつも一緒に行動しているけれど、今日はいつもより少し空気が重い、というか、悪戯の話をするような雰囲気ではない。
少し不安もあるけれど、悪戯の話ばかりしているわけじゃないし、僕たちだって真面目な話くらいするときもある。......これは現実逃避だ。


「リーマス、僕たち、君の秘密を知っていると思うんだ」


不安が的中してしまった。
なんで、どうして、という感情よりも、これからどうすればいいのかという恐れのほうが大きかった。
でも僕の口はうまく動いてくれない。誤魔化すにも誤魔化せないし、なによりきっとその“秘密”は真実だ。

「秘密って?」

「君は......人狼だろう?」

冷静に、と言い聞かせたけれどそれは無駄だった。きっと僕の顔は酷いものだっただろう。ジェームズの口調は決してきついものではなかったけれど、それでも僕は友人の顔を見ることができなかった。
どうしよう、どうしよう、これから僕はどうしたらいいんだ?

「リーマス、顔を上げてくれ」

「俺たちは別にお前をどうこうしようなんて思ってないよ」

「そうそう、まあ教えてくれなかったことについてすこーし、怒ってはいるけど、ね」

「そ、そうだよ!僕、最初はちょっと怖いなって思ったけど、リーマスは大事な友達だから!」

優しい友人たちから本当に嬉しい言葉をもらって、僕はますます顔を上げられなくなった。涙がぽたぽたと膝やベッドのシーツに落ちた。
自分が人狼だということを知ってから、辛くて何度も何度も涙を流したけれど、今日はなんだかとっても幸せな涙だった。
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