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どうやら神は私を、見捨ててそのままにはしなかったようだ。


ダンブルドアから何度か、DADAの教授にならないかという手紙が届いていたが、毎回できるだけ丁重に断りの返事を出していた。
DADAは得意なほうだったし、ホグワーツの教授職なんて今のように職を転々としている生活からは考えられないほど素晴らしい職業だ。しかしホグワーツという場所は私にとって、素晴らしい場所であると同時に危険でもあり、恐ろしくもあった。
私は人狼だ。
幼い頃からこの考えはずっと変わらない。学生時代は友人に恵まれたが、ひとりの同級生を私が殺してしまうところだったのだ。この私が!

昨日もまた手紙が届いて、返事を書かなければと思いながら家のドアを開けて、小さなリビングに通じるドアを開けて、
一度閉めてもう一度開けた。
粗末な我が家の粗末な椅子に、ダンブルドアが座っていたのだ。

「こんばんは、リーマス」

ホグワーツに入学するときもこんな風だったな、とひどく懐かしい気持ちになった。呼び鈴が鳴った後、両親は玄関の前でなにか話していた。気にせずゴブストーン・ゲームを続けていると、急に向かいのソファにおじいさんが現れたのだ。

「ダンブルドア、お手紙は受け取りましたが、私は......」

「いや、君が何を思って断り続けておるのかは知っているつもりじゃ。わしは君が入学するときも言ったのう、君をサポートする」

「しかし......」

私の不安は、十一歳の頃とは比べ物にならないほど大きかった。人狼と言っても、子供と大人では全く違う。そして生徒たちを傷つけるなんて事があってはならないのだ。あの頃のように誰かを殺しかけてしまうかもしれないし、今度は殺してしまうかもしれない。
そして、あの辛く苦しい夜を一緒に過ごしてくれる友は、もういない。
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