…どうしたものか。
―――私、E組に行ってみたいです。
逸れていた話題が、戻って来た。
このまま逸らせるかとも思ったが、やはり無理だったか。
寧ろ、先程より真剣な眼差しを向けられてしまった。
「…」
「…」
…どうしたものか。
優良をE組に行かせるにしても成績や素行が良好過ぎる。
どう考えても周りが不審に思うだろう…特に学秀が。
それに、いくら成績良好な理事長の娘だとしてもE組というレッテルが張られれば多少なりとも風当りが悪くなるのは必至。
優良を悲しませるようなことはできれば避けたい。
だからといって、駄目だと言って私が嫌われるのも避けたい所だ。
その程度で人を嫌いになるような娘ではないが、これはこれで優良を悲しませるのだろう。
それを考えると、私の口から駄目だとは言いたくない。
(学秀にでも言わせようか…)
優良がE組に行くと知ったら、是が非でも止めに入るだろう。
優良の説得は学秀に任せ、E組へ行くことを許可してしまおうか。
途中から私情が入っていることを自覚しつつ、思考を続ける。
「…」
「…」
…正直、行かせたくない。
E組のある旧校舎は私の監視が届きにくい。
何かあった時に守ってあげられない可能性が出てくる。
それに、あの劣悪な環境で今の成績を保つのは至難の業だろう。
あの黄色い怪物がそれなりにやり手だとしても、慣れない環境はストレスにもなる。
優良ならばE組の生徒達とも上手くやっていけるのだろうが…彼らとあまり馴染まれても困る。
「…」
「…」
暫く悩んだ末、駄目だと一言告げた。
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CrystalpalacE