もう少し前のこと。
「お父様、私…E組に行ってみたいです」
中間試験の答案が返却された日の夜。
私の部屋を訪れた優良は突然そんなことを言い出した。
…何がどうしてそういう結論に至ったのだろうか。
少し考えてみたが、全く検討がつかなかった。
そもそも、優良とE組との間に接点は持たせていない。
E組に落ちるような生徒と同じクラスにさせた覚えもないし、そんな友人を持たせたつもりもない。
E組の存在は知っていても、決して関わることがない世界に置いていたはずなのに、何故。
優良にその理由を問えば、不思議な姿をしたE組の担任に誘われたと言った。
(…あの黄色い怪物、ふざけたことを)
いや、それよりも…いつの間に優良と会ったんだ、あの怪物は。
E組のある旧校舎と優良の通う本校舎は相当離れている。
普通に生活していれば絶対に会うことはないだろう。
優良にもう少し詳しく話すように言えば、少し考える素振りを見せた後、ぽつりと呟いた。
「今日のお昼休みに森の中へ入ったら、殺せんせーにお茶会へ誘われたんです」
…何故森の中に入ったのかとか、何故お茶会なのかとか疑問に思うことは多々あるが。
「…学秀はどうした」
昼休みはいつも一緒だっただろう。
そう思って尋ねれば、生徒会の仕事で忙しそうだったからと今日に限って別行動だったらしい。
私自身も昼は学校にいなかったことを考えると、あの怪物狙って接触したのではないかと疑いたくなる。
そんなことを考えていると、優良は私の目を見てもう一度言った。
「私、E組に行ってみたいです」
本当に…あの黄色い怪物、どうしてくれようか。
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CrystalpalacE