班って…。
「渚、班は決まった?」
「…班?」
「決まったら、学級委員の私か磯貝君に伝えてね」とだけ言うと、片岡さんは矢田さん達の所へ行ってしまった。
班って…。
首を傾げていると、隣にいた茅野が「来週の修学旅行の班だよー!」と声を上げた。
(そうか、来週…)
暗殺やら、中間テストやら、優良ちゃんやらで忙しなく毎日を過ごしていたせいか、三年生最大のイベントである修学旅行が抜け落ちていたみたいだ。
そのことに苦笑いしていると「まったく、3年生も始まったばかりだというのに…」と殺せんせーのぼやきが聞こえてきた。
「先生、あまり気乗りしません」
「「「「…ウキウキじゃねーか!!」」」」
「…」
「なんだ、その大荷物」とか「何しに行くんだよ!」とかクラスメイト達のツッコみに「実は、君達との旅行が楽しみで仕方ないんです」と殺せんせーは嬉しそうに笑った。
暗殺教室でも、行事は目白押し。
…まあ、どこにいても暗殺なんだけどね。
烏間先生曰く「これも任務」とのことで、暗殺向けのコース選びを任されたわけなんだけど…、その前に班のメンバーを決めないと。
「カルマ君、一緒の班にならない?」
窓の外を眺めていたカルマ君にそう声をかけると「ん、オッケ〜」と返ってきた。
それを聞いた杉野が「!!カルマを誘うのか…!」と吃驚した声を上げた。
「…旅先でケンカ売って問題になったりしないか?」
「へーき、へーき。旅先のケンカはちゃんと目撃者の口も封じるし」
「表沙汰にはならないよ」と笑ったカルマ君はとても悪どい表情だった。
それを見た杉野が慌てて「やっぱ止めようぜ…!」と僕に言ってきた。
「うーん…でも、まあ、気心知れてるし」
そんな杉野に苦笑いを返す。
当の本人は杉野の心配も気にしないで、のんきに他のメンバーについて聞いてきた。
「渚君と杉野と…」
「あと茅野……あれ?茅野は?」
そう言って、辺りを見渡すと茅野は優良ちゃんと奥田さんを連れて戻ってきた。
「優良ちゃん達も誘ったよ!」
「じゃあ、これで6人そろった感じ?」
「ちょっと待った…!」
これで決まったかな?と思っていたら、杉野がストップをかけた。
なんでも、この日のために声をかけていた人がいるみたいで。
「クラスのマドンナ、神崎さんでどうでしょう…!」
「おお〜、異議なし!」
茅野の言葉にみんな頷いた。
これでメンバーは決まったみたいだ。
*
[*prev] [next#]
CrystalpalacE