嫌な予感しかしないな。

「なに、4班の生徒達がトラブルだと…?」


そう連絡を寄越したのは、暗殺の標的。
4班と言ったら理事長の所の愛娘がいたはず…、嫌な予感しかしないな。
引きつる口元を抑えながら奴の話に耳を傾ければ、やはりというべきか。
茅野さんと神崎さんと、それから理事長の愛娘が高校生に拉致られたらしく、それを今から助けに行くとのことだった。


(理事長の愛娘…!!)


既に居場所の目星がついていることとマッハ20の怪物が味方であることが不幸中の幸いと言ったところか。
ひとまず、奴の暗殺に従事している殺し屋、レッドアイへと急いで連絡をいれた。


「すまんが、今日の暗殺はこれまでだ」


事情を説明すれば、あっさり引いてくれたレッドアイに感謝しつつ、時計を確認する。
…そろそろ旅館へ戻る時間か。
それに現在地と奴が目星をつけた場所の距離を考えると、俺が向かうには無理がある。
大人しく暗殺の標的から連絡が来るのを待つことにし、旅館へと戻った。


「………」


連絡がないままロビーで仁王立ちしていれば、談笑しながら戻って来た4班の生徒達と黄色いタコに脱力する。
「みなさん無事でしたよ」と言ってきた暗殺の標的を見た時は、見れば分かると怒鳴りそうになった。
連絡を寄越せ、事後報告で済ませるな…!

言いたいことはたくさんあるが、息をつく。
…とりあえず、生徒達が無事で良かった。
怯えてる様子もなく、寧ろ晴れやかな表情に、つくづく不思議な教室だと苦笑いが漏れた。



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