それ以外は何も…
「完全に足取り読まれてるよね」
先に合流した赤羽達と次の移動手段について話し合っていると、磯貝達がこちらへやって来るのが見えた。
…だが、その中に優良の姿は見当たらない。
「?…優良はどうした!」
「それが…」
磯貝に聞けば「隣駅で理事長と遭遇したんだ」と返ってきた。
…つまり、そのまま保護されてしまったというわけか。
「…」
悔しいが、今はそれが一番安全だ。
そう自分に言い聞かせていると、ふと疑問が湧く。
…なんで優良の居場所が分かったんだ。
あの人には大使館へ行くことは言ったが、それ以外は何も…。
「…GPS」
「「「…!」」」
随時、位置情報が筒抜けている優良のスマホの存在を思い出した。
あの人の場合、行き先さえ分かっていれば先回りくらい簡単にやってのけるんだろう。
そこまで考えた所で、E組連中がこそこそと何かをやっているのに気が付く。
「律、このスマホを調べたいんだけど」
《了解しました!それでは、渚さんのメモリーカードを王女様のスマホへ移していただけますか?》
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CrystalpalacE