ワールドトリガー。 てっきり人生をやり直していたのかと思っていたら、全く別人で吃驚してしまった。 とても可愛らしい容姿が他人にしか見えない。 それぐらい私の記憶にある私と、別人だった。 それでも自由気ままに第二の人生を過ごしているあたり、私は私が思っている以上に順応性が高いみたいだ。 元女子高校生ということもあって勉強に困ることもなく、恵まれた容姿もあってか八方美人になれば人間関係も良好なものを築けた。 なんて人生って楽なんだろうとか思っていた矢先に、それは起こった。 ◆◆◆◆◆ この世界に突然現れた門(ゲート)。 そこから現れた化物達。 その化物達は門付近の地域を蹂躙した。 そして、化物は後に近界民(ネイバー)と呼ばれるようになった。 「ネイバー…」 どっかで聞いた名前だ。 テレビから流れてくるニュースに耳を傾けながら、どこで聞いたかな…と首を傾げていると、画面が切り替わった。 『我々、界境防衛機関《ボーダー》は…』 「…ボーダー!!」 お、思い出した…! 漫画で読んだ、あれに出てくるやつ…!! 私の様子に「どうかしたの?」と聞いてきた母に「な、なんでもない…」とだけ返して、部屋へと駆けた。 月日を重ねるごとに曖昧になっていく記憶が沢山ある中、私の中からなかなか消えない思い出の一つ。 「…ワールドトリガーだ」 部屋に入るなり、そう呟く。 まって、まって、まさかそんなはず…と思った所で、幼い頃に不思議に思ったことが頭に浮かぶ。 そうだ、星座…。 私の知ってる星座と違っていたことに首を傾げていたはずなのに、何故気付かなかったのだろうか。 * [*prev] [next#] [ back ] |