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***宣告後も元気に暮らしている人達***
大腸に限らず、末期癌の場合には、癌の告知と同時に余命を宣告されることがあります。
私は幸い経験がありませんが、余命宣告されることがたいへん大きな衝撃を受け、精神的なダメージを与えられることは想像に難くないことです。
ですが、
人間の寿命なんて神様にしかわからないことのようで、実際には
宣告の時期を超えて元気に暮らしている人も多いみたいです
このページでは、私が実際に出会った、末期癌でも元気で生活されている方達のお話を致します。
▼末期の肺癌でも普通に生活していて、タバコも楽しんでいるダンナさん
2度目に入院した時、同室の方のご主人が、5年以上も前から末期の肺癌(ステージW)なんだと話されていました。
年齢は今60代の前半だと思います。(聞きませんでした)
-奥さま談-
- 末期だから、最初は優しくしてあげなくちゃ、と思ったけど、何年たっても元気なんだわ。
さすがに外での現場作業は辞めたけど、それ以外はぜんぜん変わりなく普通に生活してるんだよ!
家の周りの除雪もしてるし、本数は減らしたけどタバコも吸ってる。
このあたりは、北海道の中でも雪が多い地域なので、健康な身体でも手作業で除雪するのはたいへんで、かなり体力を消耗します。
末期の、しかも肺癌でそれができるって凄いことだと思うんです。
その方は、手術ができず、抗がん剤のみの治療なのだとか。
さすがに抗がん剤治療の時には食欲を失い、食事もできなかったそうですが、それ以外では何でも食べられるし、本当に普通に暮らしておられるようでした。
肺癌なので、タバコは絶対に良くないと思いますが、どうしても止めないので、奥さまが毎日10本だけ渡してるそうです。
でも奥さま、入院中なので
「きっと吸い放題だよ」
と言ってました(^^;
末期の肺癌で、なぜそんなに元気でいられるのか、よく聞かれるけど理由はわからないと。
ただ、水がわりにいつも
カバノアナタケを干して煎じたものを、何年も毎日たっぷり飲み続けていて、思い当たることはそのくらいだそうです。
お話を聴いていると、なんだかとても自然体で、癌と共生しているような感じがしたので、もしかしたらそれが元気の秘訣なのかな?と感じました(^^)
世間では「抗がん剤が癌患者の命を奪っている」ともいわれていますが、この方は、化学療法を受けています。
▼全身転移・末期の膀胱癌でも息子と温泉巡りする友人のお父さん
友人のお父さんは、今80代のご高齢です。
一昨年、膀胱癌がわかりました。
癌がみつかった時には、血液に癌細胞が入り、
全身を癌が巡っている状態でした。
高齢ということもあってか、手術はもちろん、治療ができないとても深刻な状況にあります。
病院ができることは、例えば貧血が酷いから改善するお薬を出したり、
尿に血が混じるから対応したり、
いわゆる対症療法みたいなことだけなんですよね。
高齢者の末期癌ということで、友人を含むご家族は
延命措置は一切行わないことを病院に申し出ていて、
それをお父さん自身も理解し納得してるみたいです。
でも、お父さんは今でもけっこうお元気で、
同じ北海道でもかなり遠くにお住まいなんですが、友人宅まで一人で電車に乗って遊びに来て(昨年まではバンバン車を運転していた)、友人とアチコチの温泉に行ってみたり、
二人で奥さまに隠れてパチンコしたりしてるんです(^^)
今回車ではなく電車を利用したのは、身体が弱ったからではなくて、
さすがにもう高齢なんだから、とご家族が止めたからです。
お父さん、認知症の気配もなく本当にお元気で、まさしく
余生を楽しんでいるようなご様子。
末期の癌である現実を冷静に受け入れたうえで、
無理のない範囲でご家族との時間を大切にしておられます。
私も将来、そうありたいと思うし、本当に人生の大先輩でお手本、ただただ凄いなあと。
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