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***告知を受けてからの気の持ちよう***


癌だと告知されたら、誰でも少なからずショックをうけるものです。
ですが癌の告知は治療のはじめの一歩、
まずは気持ちを落ち着けて、事実を受け入れましょう。

また最近では癌は恐くない!みたいなことがよく言われますが、それはウソです。
初期癌で完治しても、つねに再発の恐怖があるし、だからこそ術後補助化学療法が行われます。
ましてや癌が進行していたら、誰だって恐くて不安で夜も眠れない、あたりまえの感情です。

「癌は恐くないよ!」
と言う人だって、最初は恐ろしかったハズですよ。
恐怖感が強いからこそ、癌について徹底的に調べて勉強し、知識武装したんですね。
だから
「癌は恐くない」
と言えるんだと思います。

いくら他人が恐くないといっても、やっぱり癌は恐いもの。

癌と告知されたときの気のもちようのお話になります。

 ▼気持ちが沈んでしまう

私は、癌の告知をされてから、入院していて時間があることもあって、自分と同じく大腸がんの人のブログを読みあさりました。

そしたら、ですね。

長い間闘病されていた方が、最後に亡くなられてしまう…

そういうブログが多くて、読み続けるうちにどんどん気持ちが沈んでしまったのです。

癌の病状はステージによって違いが大きいです。
ステージが違うのだから、同じ経過を辿るわけではないし、同じステージだからってみんな同じではないです。

それなのに、哀しい結末のブログを多く目にしていると、まるで自分の近い将来を見ているような気がして暗い気持ちになっていきました。

それで、癌が治ったという体験記を探したのですが、ほんの少ししか見つかりませんでした。
だからこのホームページを作ろうと思ったのですけどね。

ネットで必要な情報を調べるのは良いことです、大腸がんの人が食事で気を付けるべきポイントとか。

でも、闘病記のようなブログは閲覧注意です。
病気がきっかけでウツ状態になることもありえますし、
なによりこれから始まる治療の効果を少しでも上げるためには
自分は良くなる、大丈夫だと信じることが大切だと思います。
他人の体験で気持ちが暗くなってしまうなら、知りたい気持ちや興味があっても読むことを差し控えることをオススメします。

 ▼お金の不安

大腸がんだと告知されたら、自分は大丈夫なんだろうか、という身体の不安は大きいですが、それと同時にお金の不安が襲ってきます。

入院と手術、抗がん剤やら放射線治療など、癌の治療にいったいいくら必要なのか、
告知直後には想像もつきませんでした。

私はバツイチで頼るべき夫はおりません。

仕事も諸々の事情があって、フルタイムで働いていたところをやめて、短時間のパートを掛け持ちしたりでなんとか生活しているよいな状況です。
当然、治療の為に仕事を休めば、その間収入が途絶えてしまうのです。

生活がギリギリなので、がん保険にも加入しておらず、病院に支払いができるかどうかで頭がイッパイでした。

でも、医療費が高額な場合には公的な制度が利用できるし、病院や薬局では支払いの相談を受けてくれます。

私のような低所得で収入が不安定でも、あまり心配しなくても大丈夫です。

お金の不安は大きなストレスになるので、癌には良くありません。

大病に対しては公的制度が適応され、役所や病院は親身に相談にのってくれますから、
まずはきちんと治して、元気になってから働いて無理のない範囲て払っていけば良いのです。

まずは治すことだけを考えましょう!
お金のお話






 ▼治療方針を決める

癌が見つかったその時から、治療が始まります。

私は大腸がんだと告知された時、医師から
治療は手術以外に選択肢はありません
と気持ちいいほどハッキリ言われました。
大腸がんの場合腸閉塞の危険があるので、私自身、消化器内科医のその言葉にとても納得できます。
たとえ良性の腫瘍だったとしても手術で切除したはずです。

初期の大腸がんでは、手術だけで完治がのぞめますから、
致死率が高い腸閉塞をおこす可能性があるのに、切除しない選択肢はあり得ない
かと思っています。

私の場合は、癌を見つけた病院で手術から術後の経過観察までできましたが、
人間ドックやたまたま受けた検査で癌が発見された場合には、どこの病院で手術してもらうか病院選びに迷ってしまうかもしれませんね。
安心して治療を受けられるよう、信頼できる病院を選びたいものです。
医師との関係がうまくいかなかったり、病院に対して不信感があると、今後の治療に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
病院選びのコツ


近年、癌は病院で治療をしないほうが良い、とする書籍や、ネット上の情報が多数あります。
抗がん剤の害悪も多く叫ばれていて、確かにそうしたものを目にすると、病院での治療が恐ろしく感じられたりしますよね。

癌は治る病気になったとはいえ、命を脅かす大病に変わりありません。
そうした情報に安易に踊らされることはないと思いますが、進行〜末期の癌では手術ができないような場合もあるし、そうなると強い抗がん剤治療が余儀なくなり、病院以外での治療を選択される方もおられますよね。

病院の治療を受けない選択をする前に、ぜひ知っておきたいことがあるので参考にしていただけたらと思います。
病院での治療をうけない選択


病院での治療を拒否する極端な考え方ではなく、標準治療を受けながら代替療法も取り入れる方法もあります。
癌患者さんの多くが大なり小なりコチラを選択されているようですね。

代替療法に関してもネット上にわんさか情報が落ちています。
サプリメントなどは、語弊と誤解を恐れずに言えば「お金もうけ」が絡んでくるので、あまり素直に情報を鵜呑みにはできませんが、中には本当に良いものもあって、情報の取捨選択が鍵ですね。

代替(民間)療法では、抗がん剤の副作用を軽減したり、少しずつ体質を改善できたりするものがあるので、
「癌の完治」を目的にしないで、「標準治療を補助する」ために取り入れる
のがベストな考え方のような気がします。
代替療法のお話







 ▼癒してくれるものはありますか?

癌の治療には不安と苦痛が伴います

検査は痛いし苦しいし、結果を聞きたいような聞きたくないような、なんとも言えない不安。
手術には必ずリスクがあり、術後は辛い。
抗がん剤を含む化学療法には強力な副作用があるかもしれない。

ぶっちゃけ、苦痛の連続です。

治る為なので我慢するわけですが、これらの苦痛はやはりストレスなんですよね。

でも、ストレスを溜めると免疫力が下がったりして癌には良くないです。

癌の治療は長期間に及びます。
私のように、初期の大腸がんですら手術後の補助化学療法は半年間継続します。

何かしら自分を癒してくれるものが絶対に必要ですよ!
癒しのお話



告知直後は漠然としていた不安感が、少し落ち着いてくると、以上のような具体的な不安に変わってきます。
告知をうけてからの気のもちようとしては
まずは現実を受け入れて、その後の具体的な不安を一つ一つ解消していくことですね。
家族やお友達に素直な気持ちを聞いてもらったり、公的な機関を積極的に活用したり。
なかなか正直な気持ちを言えないなら、ブログに書いていくのもいいものですよ、同じ病をもつ仲間がネット上にはたくさんいて、匿名での交流もできます。
最初に書いてあることと矛盾するかもしれませんが、ネットは気をつけて利用するなら本当に良いものだと思います。

体験記は手術延期と1ヶ月の絶食へ続きます。



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