忘れられない記憶があった。こびり付いた垢のような、どうしても洗い流せない太陽のような熱。夢か幻か、幼い頃はまるで宝物の様にひっそりと大切にしまい込んでいたソレは、成長と共に隅に追いやられ、いつしか思い出すことさえなくなった。

──「またな!」

顔は、はっきりと思い出せない。ニッと持ち上がった口角が、痛いくらい眩しかったのだけは鮮明だった。

水面に反射した光の筋が、キラキラとあどけない笑顔を眩しく照らす。とっくに消化したはずの夢の片鱗が、しきりに瞼の裏を叩いて仕方なかった。


いうのに、なぜか

ただの子供の幻想だと、消化したはずの夢の片鱗を

都合のいい夢だったと、

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