RAGE OF DUST

ROBIN's War2


 グレッグの言った通り30分後、銀行横の路地にロビンのコスチュームを着た子供たちが40人ほど集まっていた。
 グレッグを連れて最後に路地へ下りたロビンが言う。

「これで全員か?」

 訪ねられたグレッグが頷いた。

「ああ、大丈夫だ」

「なら、僕は今から仲間を助けに行く。君たちは警察に保護してもらうか、ここに待機してくれ。ジョーカーの仲間が君たちを口封じする可能性だってある」

 偽ロビンのひとりがロビンを見た。

「おい! 仲間がいるのか!?」

 ロビンのほうはすでにグラップネルガンの狙いを定め、変電所へ向かう準備をしている。

「君たちを救うために僕に街に行けと言った。ひとりでロジャーと戦ってる」

 グレッグがロビンに駆け寄る。

「俺たちも行くよ! 力になる!」

 ロビンは彼の方を見ずに一喝した。

「ダメだ! 危険すぎる! 君たちはここで待ってろ!」

 同時に、少年の身体が上空へ飛んだ。マントがはためき空を切る音がする。グレッグを運んでいた時より数倍早い。
 今までグレッグを気遣っていたのか、今仲間を救うために急いているのか。
 クズにもプライドがあると言っていたあの少女。ロジャーの攻撃をひとりで受け止めていた少女。
 ロビンは今から彼女を助けに行くのだろう。
 
 闇を裂く黄色いマントの背中を見送った少年は、一瞬唇をかみしめると仲間達を見渡した。

「やられっぱなしで黙ってられるかよ! 俺たちも行くぞ!」
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