消えたdaydream

Bat Apple1


 売春業者が話した『金髪の少女』に関しての情報は非常に少ない。
 年齢と外見的な特徴。それだけだ。名前さえ判明していない。少女がマフィアどもに払ったという金も今の所の発見されていないため、探りようがない。
 バットケイブの巨大コンピューターを前にしたブルースは、しばらく警察の調査進捗情報を睨み付けていた。
 自分でもいくらか情報収集を試みたものの、ゴッサムにめぼしい目撃情報の類はない。

「……ふむ」

 仕方なく通信システムを起動させ、ジャスティスリーグの面々と連絡を取る。

「情報が欲しい。金髪で16歳くらいの少女。情報によると、いわゆる『ロリータファッション』と呼ばれる服装をしているらしい」

 画面に映し出されたメンバーのうち、最初に口を開いたのはクラークだ。

『心当たりがないな……』

 真剣な表情のスーパーマンとは違い、グリーンランタンことハルは楽しげに肩をふるわせる。

『バットマンから"ロリータファッション"って単語が出るとなんかウケるな』

「黙れ、ジョーダン」

『あれ?』

 首を傾げるハルをバットマンが睨み付ける。ダイアナはひとつため息をついた。

『心当たりがあるわ』

「本当か?」

 通信機の向こうでハルが口笛を吹いている。バットマンはもう一度ハルを睨み付けた後、ダイアナに視線を向けた。
 言葉の先を促されたワンダーウーマンが口を開く。

『名前は確か"セシリア"と名乗っていたわね。エスパーよ。少し戦ったけどすぐに逃げられたわ』

「詳しく話を聞きたい。交戦した場所はどこだ?」

『ニューヨークよ』

「わかった。明日そっちへ行く。ニューヨークでも情報を収集した方がよさそうだ」
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DANGERHAPPY