04

翌日、連合国の方が来た
自分達の呼び方の変化に驚いていた
** と、呼ばれた時イギリスに「お前、女だったのか」と言われたが日本ですからと言ったら成る程と、信じていた
意外にチョロい

「で、結局こいつどうすんだ」
一応話し合いをするイギリス
「んー、まぁ働いて貰うしか無いでしょ?」
敗戦国なんだしと、呟くフランス
「…」
沈黙を続ける中国
「僕の所でいいんじゃないかな」
語尾に?が無いロシア
「ロシア、勝手に決めないでくれるかい?」
ロシアに反対するアメリカ
それぞれの反応を示す連合国
このままでは拉致が開かないなと、思っていたら
「あの、少しいいでしょうか?」
普段はなにも言わない兄さんが口を開いた
「私と**に中国さんと話す時間を頂けませんか?」
中国は目をパチパチとしていた
「まぁ、いいんじゃねぇの?」
「戦争の時ゴタゴタしてたしね」
「しょうがないなー、少しだけなんだぞ!」
「速めに終わらせてねー」
4人が出ていった所で兄さんが話を切り出した
「中国さん、日清戦争の非道をお許し下さい」
綺麗な礼をした兄さんに、やっぱりあの事かと納得する
中国は日清戦争で日本兵に数々の被害を受けた
兄さんだけに謝させる事は出来ないので自分も頭を下げる
「誠に申し訳無い
謝って済む問題では無いが此方の気持ちは伝わって欲しい」
「…その事は今は置いとくある
それよりも!** !何で男の振りしてるあるか!!」
そして自分を女だと知る数少ない人物である
戦争中は上司に秘密がバレるからと言われ、彼に会えなかった
男装の事も今知ったようだ
兄さんが静かにと、なだめてから
「実はその事なのですが…」
斯々然々、事情を話す
それを聞いた中国に
「お前、バカあるか」
呆れられた
そこから昨日の兄さんと同じ様な説教を受けた
「兎に角、もっと自分自身を大事にするある!」
この2人ってやっぱり似ている
一通り説教を終えた後
「と、言う訳で中国さんにはバレない様に手伝って貰いたいのです」
2人して再び頭を下げる
「顔を上げるある」
ボスッと頭に中国殿の手のひらが乗った
「2人共我のかわいい弟と妹ある
そんなの当然協力するあるよ」
*その代わりに、中国を兄さん呼びする事が決まった
「中国さんっ!!」
「ありがとうございます!!」
2人して中国兄さんに抱き付いた
中国兄さんは甘えん坊あるな〜と抱き締め返してくれた

…昨日から自分は兄さん達に甘え過ぎていると思う