De5trucT 想イ人ノ色変化
彼のセカイは少しメルヘンチック。
漆黒月ノ覇王のセカイを相変わらずと口にするが、どちらかと言えば彼の方が…である。
青い空に星屑をちりばめて、空のスノードーム、血を吸ったような赤い蜘蛛の糸。
それが彼、残月ノ雨鎖葵のセカイ……。
『!』
濃いアッシュのやや長めの髪が空を舞った。
彼が顔を上げた。その表情はみるみる内に驚愕を表したものになっていく。
彼はその場から文字通り消えた。
――感情の揺れ(を追った。
彼がまた、絶望に堕ちかけているのを察知した。
(漆黒月ノ覇王…、オレはお前を失いたくない。お前が絶望(ゼノゥ)に堕ちて(なりはてて)しまうなら…)
『いっそ殺してやる…、それでお前を失ったとしても――』
中々抜けないその道に、焦りが見えはじめる。
双方違う瞳が呼ぶ。
――漆黒月ノ覇王…
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