始まりは懺悔室

「ということで新しい仲間、ミス・エルグラドだ」
「皆様初めまして。エル・エルグラドと申します。エルでもシスターでも好きに呼んで下さってかまいません。至らない点も多々あるとは思いますが、どうぞ宜しく御願い致します。」

修道服のスカートの裾を持ち上げお辞儀をするエルにライブラの面々は様々な反応を見せる
何故修道服なのか、何故ライブラに入ることになったのか、どんなことが出来るのか等気になることは多々あるのだろう。しかしその中でも一際露骨な反応を見せたのは顔に傷のある男、スティーブンであった。

エルはスティーブンの私設部隊に所属していて、彼との関係を簡単に表すなら上司と部下である。上司と部下にしては気軽な間柄であるため、背中を預けることのできる相棒と言った方が近いかもしれない。
そんなスティーブンが良い顔をしない理由は明確。

エルがスティーブンの与り知らぬところでライブラに所属することになったからだ。
ライブラに所属することが決まったのは先程

エルが懺悔を聴いていた相手がライブラが探していた男で

懺悔が終わり、男が懺悔室を出た時偶然クラウスが来たところで

その男が懺悔していた内容が偶然ライブラが問題にしていた内容で


全ては偶然だったのである。


そんな事があり上司であるスティーブンに今回の出来事を報告する事ができなかったのだが、スティーブンが良い顔をしないのは当たり前のことであった。

ああやってしまったと思ったエルは聖母マリアには劣るが精一杯の微笑みをスティーブンに向けたが効果はなく、睨みつけてくるスティーブンにこの後の事を覚悟したのであった