4人は織依の言葉に耳を疑った。
1日は24時間じゃない
今までの常識を覆すその言葉は到底信じられるものではない。
しかし織依は言い切ったのだ。
「そんなの普通は信じないよなー」
私も初めて聞いたときは信じられなかったもんなー。と織依は過去を思い出しながら話し続ける。
「真夜中の0時。1日と1日の間に現れるその時間帯を……」
「私達は影時間と呼んだ」
空には不気味なほどに黄色く大きな月が浮かぶ。道路には所々に血溜りができ、棺のオブジェが乱立する。生き物は消え、全ての音も消え、その瞬間世界は止まっていた。
「影時間はテレビの中と同じような感じだと思えばいい。霧はないけど似た様なものだろうし……要するに月森達にとってのテレビの中の出来事が世界規模で知らない間に起きていたということだな」
「それだとペルソナ使いじゃない人たちはどうなるんだ?」
メンバー全員が思っていたのだろう。ペルソナ使いじゃない人達にはシャドウに抵抗する手段がない。月森の質問は最もだった。
「影時間の間中棺のようなオブジェになる。私達はそれを象徴化と呼んでた……象徴化の人達は影時間を体験しないしシャドウにも襲われなかったよ。だから象徴化した方が最も安全だったとあくまでも私は思うよ。まぁ、例外が起こることはあったけど……」
自分たちが棺に……
何ともいえない気持ちになるメンバー
その光景を実際に見たことのある織依はどう思ったのか。月森は聞いてみたいという気持ちが湧いてくるも聞くのはまた今度にしようと思った。
「例えば私のような、ね」
そう言った織依の口元は弧を描いているだけで笑っていなかったからだ。
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