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「願いがない?」
「ええ、まあ……」

お互いに自己紹介した後、私の召喚した人物、シャルル=アンリ・サンソンに聖杯に何を願いたいのかと聞かれた。
だから私は素直に答えた。
サンソンは驚いたようで目を丸くしていた。

「と言うよりかは、もう既に願い継続中に近いかもしれないです」

事実、聖杯戦争というものが実際にあり、聖杯と言う願望機があることも証明された。
そして何より、シャルル=アンリ・サンソンと言うサーヴァントが私の目の前に現れたのだ。
後私がしてない事は、聖杯をかけて闘う聖杯戦争のみだ。

私の願いは非日常の体験、言わば聖杯戦争に参加することだ。

サンソンに言うと「マスターは変わった人ですね」と言われた。「サンソンも肩に馬飼ってるとか変わってますね」と言ったら、「これは飾りです」と返された。知っています。

「ならサンソンにはどんな願いがあるんですか?」

彼は少し黙った後「願いはあるにはあるが、とても声高に言うほどのものではない」という返答をした。
どんな願いかは知らないが、サンソンにはちゃんとした願いがある。


「じゃあとりあえず私の願いはいいのでサンソンが聖杯に願いを叶えてもらって下さい」
その方が何もない私よりもよっぽど良い


そう言うと、彼はキョトンとした後ふっと笑った

「やはりあなたは変わった方だ」




「聖杯はマスターとサーヴァントで別々の願いを叶えてくれますよ」
「え!?そうなんですか!じゃ、じゃあサンソンの肩に居る馬を本物に……」
「やめてください」


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