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こういう時に限って先生に頼まれごとをされたりと遅くなってしまった。
学校が終わって帰ろうとした時何かに見られているような気がした。見られているというよりかは観察されているような……
ふと校舎の上を見上げると給水塔の上、紅色の槍を持った全身青色の人が立っていた

「は?」

何だあの全身タイツは……
思わずまじまじと見ていると、向こうも私に気付いた。
コスプレか……?
そこで思い出す。


自分がサーヴァントを呼んだ時にも同じことを思ったことを


反射的に走り出す。
あれは人間じゃない。確実にサーヴァントだ。槍を持ってるからランサーの可能性が高い。
目が合ってしまったからきっと私が見ていたのがばれている。そもそも何であれはあんな所にいたんだ!!


「そんなに急いでどうしたんだい嬢ちゃん?」


すぐ後ろから声をかけられた。
ビックリして躓く。
その直後頭の上を何かが貫く。

「チッ……外したか」

その言葉に槍で殺されそうだったことが分かった。いやいやいや!!外したか、じゃない!!
足が縺れながらも走り続ける。これは本当にやばい。
後ろを見やると男は槍を振るおうとしていた。
足を踏み込み跳び前転。縺れながらも二撃目もなんとかかわせた。
だけどもう立てそうにない。
心臓が痛い。
喉がヒューヒューいって息も上手くでいない。

「もうお終いか?俺の槍を二回もかわすとは大したものだな」

見上げた槍の男は楽しそうにそう言う。
こっちは全然楽しくないのに。次かわすのはもう無理だ。
ああ、失敗した。
きっとサンソンはこのことを忠告しようとしてくれていたのだ。きちんと彼の言うことを聴くべきだった。

槍の穂先が私の心臓めがけて振るわれる
それはまるで稲妻の様で、容赦なく、私の心臓を貫くだろう

ああ、これで私は終わるのか……

槍の行く末をただただ目で追うことしかできない

そして

金属と金属がぶつかる音が聞こえた。


「だから僕を連れて行くように言ったんですよ、マスター」


紅い槍が届く寸前、槍は突然私の背後から現れた黒色の不思議な形をした剣に阻まれた。
間一髪。その言葉が頭に浮かんだと同時にドッと汗が出て力が抜けた。
私の背中には誰かの足が当たっていて、見上げると青年の青色の瞳が相手を貫いていた。
槍を持った青色の男が引く。
距離をとり、突然現れた彼、サンソンを警戒しているようだ。

「なんだぁ?嬢ちゃんマスターだったってか?」

サンソンは私の前に立ち、槍の男から私を隠した。
視界は黒一色に染まる


「あなたがどうして無害な少女を殺すことになったか知りませんが、マスターに手を出そうとしたことは許せませんね。」


サンソンは黒い剣を構える。

「力を抜いて、命を預けて欲しい。苦痛は与えない」

ただただ静かに彼はそう言った。そのセリフを聞いた時、そんな余裕などないのに、彼は手にかける相手にも優しいのだと気づいてしまった。
サンソンが切りかかる。

「その剣……お前、セイバーか?」
「さあ、どうでしょう?」

サンソンは無表情だ。それがとても不気味で、とても儚く見えた


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