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「今更ですけど、私には全く戦う力がありません」

家に帰りサンソンと対面する

「だと思っていました。力あるマスターが私を呼ぶなど有り得ない。」

その言葉にグッと唸る。サンソンはなかなか容赦ない。

「しかし、全くなければサーヴァント自体を呼ぶことはできません。それなりに魔力はあると思います。魔術回路も非常に安定しているし、寧ろ今まで気付かなかったことの方が不思議でなりません。家系的に……そうですね……地下室は誰の持ち物ですか?」
「父さんは祖父のものだと。本当は違う場所に住んでいたけど、地下にあるものは全部前の所から今の家に移したそうです。」

ならこの家自体に魔力が働いたということは無い。そうサンソンは言った。

「僕を召喚する時に何か使ったものはありますか?」
「何も。呪文を詠唱するための本と魔方陣くらいです」

召喚する時に準備したのはそれくらい。他のごたごたした物は魔方陣の中に入れてなかったし、後は私くらいだ。私自体も特に何もない。

「本来聖杯戦争においてアサシンというクラスは特殊で、アサシンというクラス自体が聖遺物となり、召喚されるのはハサンです。本当に何か物を持ち込んだりしていませんか?」

そう言われて考える。ハサンという人は知らないが、普通に召喚したらその人が呼ばれるらしい。

「本の山が崩れて……すき間から、何かの破片が……」
「見せてください」

部屋から布にくるんだ破片を持ってきてみせる。
彼はそれを受け取りまじまじと観察した。

「ああ、これは……ギロチンの刃の破片ですね」
「ギロチン……?」

なんでそんなおっかない物が私の家の地下室から出てくるのか。
私の家は普通の一般的な家で、変わったことと言えば地下室があるくらいで、そんな物を持っているような家じゃない。

「きっとこれでしょう。私が呼ばれたのは」
「何でギロチンの刃でサンソンが呼ばれるんですか?」
「え?」

サンソンは今更何を言っているんだという表情で私を見てくる。
急いで歴史図鑑でシャルル=アンリ・サンソンという人物を調べる。

「サンソンってもしかして一番おっかない人……?」
「あなたは今までよく自分の呼んだサーヴァントのことを知らずに過ごせましたね」

「そっちの方が驚きです」とサンソン。私も驚きです。


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