3
所変わって囀石の採掘場である。
囀石は動かずじっとしている。勿論私がいるからだ。
作業は滞りなく進む。しかし問題はそこじゃない。
「おい」
「はい?」
「それやめろ」
「何をですか?」
「サクサクするのやめろ。気が散る」
「いや、エネルギー源なんで無理っす」
うんまい棒をサクサクしながら答える。今日は豚キムチ味だ
「そうか」
……会話終了。
何を話せばいいのか分からない。
今まではノリが同じような人ばかりと行動を共にしていたために初対面の人にいつものノリでいってもいいものかが分からないのだ。
集中していたからかあっという間に作業は終わってしまった。
山田さんは掴めない人物だ
何故か私をガン見している。がっつり見られている。一体私は何をやらかしてしまったのか…
ぐるぐると考えていると山田さんが話しかけてきた。
「お前の力は膨大すぎる。だからお前自身がコントロールできてない。」
「………な、なんやて工藤!!!」
「せやかて工藤」
思わぬ言葉に返事が遅れてしまったうえ、工藤が付いてしまった。しかしそれにすんなり答えた山田さん。力のことといい工藤といい、山田さんは只者ではないと思う。
先に歩き出した山田さんを呼び止める。
「山田さん!」
思わず大きい声を出してしまったが山田さんは気にせず振り向いてくれた。
「師匠と呼ばせてください!!!!!」
すっごい嫌な顔をされた。