5
「毎日一時間ぐらい瞑想してみるか。」
師匠が提案してきた。
「瞑想したらコントロールできるようになると思います?」
「ならねえだろ」
早々に師匠が否定してきた。自分で言っておいて責任もへったくれもなかった。
「とりあえずだ。とりあえず瞑想を続けてみよう。俺も一緒にする」
そう言ってくれるあたり師匠は優しい。
私が少し感動していると師匠がぼそりと続けて言った。
「もしかしたら俺も使えるようになるかもしれないからな。」
「何がですか?」
「念」
「すみません。もう一度…」
「念」
薄々気づいていた
師匠はオタクだった。
「流石に無理っすよ」
「……そうか」
しょんぼりとした師匠は幼く見えた。
師匠はいったい何歳なのだろうか…
とりあえず
「これから一時間瞑想しましょ」
「…おう」
それから暫く師匠は落ち込んでいた。