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「女将さんお久し振りです」
「遠子ちゃん!前より別嬪になったんとちゃう?」
「女将さんには負けますよって、なんせ美人ですもん」
「あらやだ口もえらい上手になってぇ」
おほほと女将さん、坊のお母さんは笑った
目的地へ到着した時、なんだか見たことのある建物だと思っていたがまさかの虎屋だった
京都にいる間はここにお世話になるらしい
挨拶を交わしていると女将さんはハッと何かを思いだし、私に告げた
「遠子ちゃん、一度家に帰りぃ。お母さんから連絡入ってるで?お爺様が大変やて」
「いやでも、皆さん手伝わんとだめでしょ?」
正直帰りたくないのが半分である。母さんは別にいい。父さんに兄貴もだ。
問題はジジイだ。ジジイが大変とかろくなことないに決まっている
大丈夫、やつは何があっても死なねえ…
「家族は大事だろ。一旦帰ってすぐ来ればいい」
姐さんがしっしっとまるで邪魔だというように手で払う仕草をする
「まあそれなら、一度帰ります。すぐ来ますから。師匠は…」
「何言ってんだお前?ついて行くに決まってんだろ」
師匠は何言ってんだと言わんばかりに見てくる。
デスヨネー
「ではまた後ほど」
遠子は呪いのアイテム(師匠)を手に入れた
「あ、そうや遠子ちゃん!てもう行ってしもうたんか…言い忘れたことあったんやけどなぁ…」