あの後何回も呼び出してみたが、全て紙切れであった


「師匠?」


紙切れを眺めている師匠の眉間には皺が寄っていた

「おい」
「へい」
「お前、自分が何を呼び出しているかわかるか?」
「全然」
「じゃあ何体呼び出しているかわかるか?」
「何言ってんすか?同じ悪魔呼び出してんだから一体でしょう?」

師匠は私の言葉に更に怖い顔をした。な、なんだよぉ……


「これの半分が違う悪魔だと言ったら、お前どうする?」


「そんなバナナ」
「そんなこと俺が言いたい。これとこれ……」

師匠が二枚の紙を差し出してきて思わず受け取る

“食事中”
“仕事中”

一番最初に召喚したものと内容はほぼ一緒だった

「同じだろ?」
「そうっすね」
「……じゃあこれと、これだ」

次に差し出してきた二枚の紙を受け取る。紙には何も書かれてなかったがぐしゃぐしゃで所々破けて赤茶色の汚れがついていた

「なにこれこわい」

師匠に思わず突き返す。受け取った師匠は紙を鼻に近づけ匂いを嗅いだ後顔をしかめた

「血っぽいな」
「なにこれこわい」
「俺はこれを出したお前の方が怖い」

自分はいったい何を呼び出そうとしてるのか……
初めて自分が怖くなった瞬間だった





今後の課題
『紙じゃなくて悪魔を召喚する』

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