御三方の事情 お洋服篇
☆お風呂上がりに彼のお洋服を見つけた名前ちゃん。
ちょっと着てみたってバレないんじゃない?
(特大フラグ)
-ロロノア・ゾロの場合
→緑のコートを羽織ると、汗臭さと若干の鉄臭さに包まれる。
余裕で引きずる丈。
肩が落ちるので前を閉めてみても胸元は大きく開く。
無骨だがドレスを着ている気分だ。
その場でくるっと一回転…裾がふわっと広がるかと思いきや、思いの外重量があり巻きついて身動きが取れなくなり尻餅をつく。
「何して…んだよ」
音をたまたま聞きつけたらしいゾロが顔を出す。
「…何してんだよ」
「そんな呆れた顔して2回も言わないで」
いくつかの意味が含まれた“何してんだよ”にこちらが苦笑して、両腕を伸ばした。
脇を掬い上げて立たせてくれる。
「風呂上がりだろ。自分の服着ろよ」
「見つけたら着たくなっちゃった。ダメ?」
「いや…」
右の袖を下に引けば、簡単に露出する白い右肩。
そこにゾロが顔を埋めた。
「…悪くねェ」
顔を離すゾロ。
首にはさっきまでなかった赤い痕がついていた。
-トラファルガー・ローの場合
→黄色いパーカーを頭から被る。
本の匂いとほんのり薬品臭が漂う。
お尻がぎりぎり隠れきるくらいの丈。
まさしく彼シャツ?彼パーカーってやつ?
鏡の前で右に左に身を捻る。
彼本人の匂いってあんまりしないものだなぁ。
容易に隠れきった腕を持ち上げ、袖を匂ってみる。
「あまり匂うな。人の服を」
「うっ」
唐突に現れたローはため息をついた。
「何をしてるかと思えば」
「い、いいでしょ別に」
「ほう、口答えするか」
あっという間に左右の袖口同士を縛られ、文字通り手が出せなくなる。
次いでローはその場にしゃがんで剥き出しの足を下から上へつー…っとなぞる。
びくりと身を捩らせれば満足そうにニヤリと笑う。
そのままパーカーを上に捲り、腕は抜かずに頭だけすぽん、と脱がされた。
「…まさかとは思ったが下着も着けてねぇのかよ」
「え、あの、本気…?」
逃げ出そうにもパーカーで腕を拘束されている挙句、すっぽんぽんで何ができるというのか。
人が来るよ!人が!と訴えてみるも今の彼には聞き入れてもらえそうにない。
-スモーカーの場合
→ジャケットを羽織る前からタバコ臭。
モフモフ部分には臭いが染み付いている。
羽織ってみればずっしりと、とても重たい。
体感5kg。
こんなに重たいものを日々身につけて、尚且つ十手まで背負ってるのか。
そりゃああの眉間の皺も取れないね、納得納得。
「…何してる」
声に振り返ればいつもより眉間の皺が深いスモーカーが。
「えへ、つい」
「つい、でそんなことすんのはお前くらいだよ。それ貸せ、忘れたから取りにきた」
呆れた顔でこちらに手を伸ばす彼。
こんなに臭いのに洗わないの?
「せめてファブった方がいいんじゃ?」
「…」
スモーカーは無言で服を剥ぎ取る。
「いやーん」
「ふざけてんじゃねぇ。早く服着ろ、風邪引くぞ」
代わりに押し付けられる着替えに渋々ながら袖を通し、先に出て行こうとするスモーカーの背中に声をかける。
「ファブしました?」
「…いらねぇよ。お前の匂いがついた」
その後、軍艦内ではいつもより幾分も上機嫌なスモーカーが見られたという。