とあるドMは神を喰らう - deer

常に友だちは少ない

「次のミッションは俺とお前でコンゴウ倒すって!」

ぶんぶんと腕を振ってそう教えてくれるコウタに、そうか、よろしく頼むな、と返して歩き出す。これはまずいな、私一人でなら死なない程度に戦えるが、コウタを守りながらは中々難しい。なにより、たった一人の友人を危険な目になど合わせたくなかった。

「って、最近付き合い悪くね?なーんかリンドウさんにばっかくっ付いてるしよー」

「そんなことはないさ。今もコウタに沢山リンクバーストをしなくてはいけないなと思っていたところだ」

「おお!そうだな!約束したからな!俺とお前ならコンゴウくらい簡単に倒せるよ!」

「だが、私もコウタもコンゴウとは戦ったことがないだろう?だからターミナルで特徴を把握しなくてはな」

「確かになあ、俺たちまだ新人だもんな」

「ああ、死なないように準備をしておこう」

当たり障りのないようにコウタとの話を切り上げて自室へ向かう。最悪の事態はコウタを私の実験とやらに巻き込むことだが、今までを考えると恐らくコンゴウ一体だけでは済まないだろう。耳の良いアラガミということは分散して戦うのは難しいかもしれない。そうなればスタングレネードを使うのが一番だが、私の物は全て使い物にならないだろう。回復用のアイテムは実験に使えるので改造されてはいないが、それ以外の物は全て改造されてしまっているようだ。
新人である以上、支給された物しか使えないため、それをどうにかすることは出来ない。コウタの物が改造されていないことに期待するしかないか、と小さく息を吐く。怪我をするのは私だけで良いのだから、私の友人を巻き込まないで欲しいものである。
せめて回復用のアイテムの効力を上げておくか、と恐らく監視されているであろう部屋のキッチンに立ち、カモフラージュの料理を作りながらアイテムを改造するのだった。

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