とあるドMは神を喰らう - deer

セクハラは常に疑え

サラブレッドとは何だろうか。馬の何かということはどこかで見たが、そもそも馬自体がよく分からないのでどうしようもない。似たようなアラガミがいれば分かりやすいのだろうが、どうやら私が知っているアラガミの中にはいないようだ。
グリーン・サラブレッド。それが今回の任務の名前だった。グリーンが緑という意味で、サラブレッドが馬の何か、つまり、緑馬という命名らしいのだが、この任務の目標はシユウ二体である。馬の要素が見当たらない。それをパパに言えば、黙って頭を撫でられた。
今日はロシアの教育を兼ねて、新型二人とパパの三人での任務だった。貴重な新型という戦力がいる以上支部長殿が情報操作をしている確率は低いのではないか。パパの意見に深く頷く。是非ともそうであって欲しい。

「旧型は旧型なりの仕事をしていただければ」

このアリサという少女は想像以上にいい性格をしていた。私を悪く言うのなら涎を垂らして跪くところであるが、パパを悪く言われるのは流石に気分が悪い。慣れたようにそれに言葉を返したパパがロシアの肩に手を置くと、声を上げてその手を振り払われていた。
セクハラでもしたのかとパパに尋ねるが、どうやらそんな事実はないようだ。パパのことそんな風に見てたのか?ああ。割とセクハラしているからいつか査問会に呼ばれるとは思っている。...パパもう立ち直れない。パパが泣き真似をしながら手で顔を覆っていると、少し落ち着いたのか、ロシアが謝った。

「動物の形の雲を探せ」

落ち着くには空を見ればいい。パパの言葉に戸惑うロシアに、馬を探すと良いと伝えて任務を開始する。隊長命令には従うようで、大人しく動物を探し始めたロシアを置いて索敵を開始した。

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