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antonym
愛、反意して
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「フェイ。ボールとってよ」
やってきたボールは塗装が剥げて、十分な空気が入っていなかった。
「おまえなにね……そのキズは」
「親にやられたんだ」
「親……?」
「しっ!これフェイと俺のヒミツだよ。誰にも言わないで」
そいつを見た時、オレは子を傷付けるのが親なんだと理解したようだった。
それが愛なのだと。
だから
「フェイ、一緒にサッカーやろうよ」
「……あぁ、」
最初はただ
羨ましかった
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眠れぬ夜の子守唄〜微睡む朝の目覚まし時報
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