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夢か、現か、幻影か

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「オレね、自分ではよく分かんないけどさ、こうやって組み分け行動する時に無意識にモネを指名してるんだよね。心か頭の隅に、モネといたいって気持ちが潜在しているんだろうね」

「どうして現実では言ってくれないの?」

「モネこそ」

「え?」


2人は抱き寄せた身体を離して、目を見合った。

「オレ、待ってるよ。モネが言ってくれるのをさ」

「シャル……」

夢はシャルナークの姿と共に、後ろへと引っ張られるように、また、夢が遠ざかるように、段々と小さくなった。

______今日は珍しく、シャルナークの声で覚めなかった。
リビングでは朝食も用意されてなかった。
まさかシャルナークを起こしに行くことがあるなんて、そう思いながらモネは部屋へ向かい、起こしに行くことにした。
「シャル〜、朝ごはん代わりに作っといたよ〜」
まだ起きてないのかな、モネは扉を開けようとした時、開いたドア、目の前にシャルナークが立っていてお互いに喫驚した。

ふと、シャルナークの顔を見た時、今日は何もかもが逆に思えてきた。

「赤いよ?」

「あ、暑いんだよ」

目を逸らして、たじろぐシャルナークはなんだか記憶に新しい。

「ねぇ、シャル。話したいことがあるの………」

「丁度オレも話したいことあるんだけど……」

2人は向かい合いながら、おどおどとたじろいだ。
暫くして、視線が合わさった時、お互いに笑いがこぼれた。

「さ、食べようか」
シャルナークの一言にモネは、うん。と頷いて、いつもとはちょっぴり違う朝、新たな幕が開けたのだった。





*おしまい



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