明るい闇で
目の前には小さな湖があった。
辺りを見回していると、そこからぶくぶくと音が鳴り、老婆が現れた。

「お前が落としたのはキャンディか?それともチョコボーロか?」

老婆は唐突に言った。

キルア「チョコボーロに決まってるだろ。おれは生まれてからこの方チョコボーロ以外に浮気はした事ないんだぜ」

「そうか……ではチョコボーロは渡さない」

キルア「なに!?」

「質問を変えようかのう。お前が落としたのはチョコボーロか?それともチョコボーロか?」

キルア「俺が落としたのは…………ただのボーロだ」


「正解じゃ」


大量のチョコボーロが、一つの山となっている。そこに思い切りダイブした。チョコボーロの風呂は正に至福である。

サクサク、ムシャムシャ
手が止まらない。


キルア「あぁ……もう…腹が破裂しそう…………」


…………


………


…?


…………っは!!!


布団が飛沫を上げた。
キルアは目を覚まし、窓を見遣った。
何て暗いんだ。もう闇に飲まれている。

「帰ってない……」

隣のベッドの上にゴンの姿はなかった。
ゴンの身を案じ、キルアは直様外に出た。

小道、抜け道を縫って歩いた後に、壁と壁に両手両足をついてささえながら、アパートの屋上に出た。
景色が一望出来る高さだ。これなら探索時短出来そうだ。
キルアは屋根と屋根の上を、ひょいっと飛び移り、そのままロームの店に向かった。

その途中、屋根の上に人らしき影を見た。
まさかと通り過ぎた景色を二度見した。
やはり、人だ。
月が景色を照らしている、明るい夜であったが、物体は影を増した。シークレットがくっきりと映っている。なかなか大きい。

キルアは恐る恐る、その影に近寄って行く。


「君も夜の散歩かい?」

どこかで聞いた事なある声だ……

キルア「だれ?」

「やだなぁ、許婚の名前は覚えておかなきゃ……」

立ち上がった男は振り返り言った。
キルアはゾゾゾっと戦慄を覚え、背筋をのばした。


「ヒソカ…………!」
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