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ヒソカ「連絡来なかったんだね。言っただろう ? 彼らの為に傷付く必要なんてないって」

「大きなお世話よ、それより仕事はどうしたの?」

シャリ。青いリンゴを力なく齧った。優しいリンゴの甘味が舌に触れ、少しだけ気が紛れた。

ヒソカ「サボったけど?」

「そんなことしてたらキツイ罰則を受けるわよ」

シャリ。もう一口齧る。

ヒソカ「別にいいよ。それに君が気にすることじゃないんじゃない?」

「……」

その通りだった。私は黙って青リンゴをベッド横の棚に置いた。

ヒソカ「まあ仕方ないね。今日の今日の事だし」

「……」

ヒソカ「ああ、そうそう。君が戻らないという事は伝えておいた。なんて返事が来たか聞きたいかい?」

クロロの返事__。もはや今更聞くべきか迷うものだった。
団長は、一体どう捉えたのだろう。あなたに対するその想いを、なきモノにするのか、それとも応えてくれるのか。
後者に期待するのはおこがましいばかりか、愚考のようにも思えた。

「……どうせ、必要ないんでしょう」

ヒソカ「いいや。その逆だった。君を連れ戻したいって」

「……」



ヒソカ「“道具“としてね」


____ “ドウグ“?

ああ、やっぱりね


ヒソカ「それで僕は君が可哀想になって、忠告しに来てあげた」


私は、彼の意図を紐解いていくようだった。
連れ戻す。何のために?勿論、能力の為。
でもそれならどうして電話をかけなかったの?
これだと、能力すらも必要とされてないと考えて普通だ。
彼が電話をかけなかったことに、どうゆう意図があるのだろう __?

ヒソカ(ニル……君はまだ気づいていないんだね。いや、知るはずもない。彼は僕には電話をかけたんだ。その意味が分かるかい____?いや、寧ろ……)



__分からいままでいいんだ __


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