始まる寮生活!





8月中旬、再び1-Aの皆が集い新しく建てられた寮の前でこれからの生活が楽しみだと言わんばかりの顔をしていた…変わらないものも数人いるが…。
日詠はもう既に部屋作りを終え、皆より先に寮生活を一人始めていたが全員が集まるという事で制服に着替えて皆と同じように寮の前に静かに佇んでいた。
少しするとその場所にA組の担任である相澤が来ると話始めた。

「とりあえず1年A組、無事にまた集まれて何よりだ」
「皆許可降りたんだな」
「私は苦戦したよ…」
「フツーそうだよね…」
「二人はガスで直接被害あったもんね」
「無事集まれたのは先生もよ、会見を見た時はいなくなってしまうのかと思って悲しかったの」
「うん」
「………俺もびっくりさ、まァ…色々あんだろうよ」

今回の寮制については生徒の安全を確保する為だけのものではない…依然拭えぬ脅威、内通者を見極める為でもあった。
教師だけでなく生徒にまで疑いの目を向ける事は根津校長にとっても辛いものでもあったが、立場上しかたがないのだと案を実行したのだ…。
泳がせてその尻尾が掴めれば…という考えで…。

「さて…!これから寮について軽く説明するがその前に一つ、当面は合宿で取る予定だった"仮免"取得に向けて動いていく」
「そういやあったなそんな話!!」
「色々起きすぎて頭から抜けてたわ…」
「大事な話だいいか、轟、切島、緑谷、八百万、飯田この5人はあの晩あの場所・・・・・・・へ爆豪と怒木の救出におもむいた」
「え…」
「その様子だと行く素振りは皆も把握していたワケだ…色々棚上げした上で言わせて貰うよ、オールマイトの引退がなけりゃ俺は爆豪・怒木・耳郎・葉隠以外全員除籍処分にしてる」
「!?」
「彼の引退によってしばらくは混乱が続く…敵連合ヴィランれんごうの出方が読めない以上今雄英から人を追い出すわけにはいかないんだ、行った5人はもちろん、把握しながら止められなかった12人も理由はどうあれ俺たちの信頼を裏切った事には変わりない、正規の手続きを踏み正規の活躍をして信頼を取り戻してくれるとありがたい、以上!さっ!中に入るぞ元気に行こう」

その場にいる殆どの生徒が落ち込むように顔を地面へと向けて明らかに元気に行くことができない雰囲気がその場所に落ちた。
しかし何を思ったのか突然爆豪が上鳴を茂みに連れていくと何をしたのかそこに電撃が走り"個性"を使った事でアホになった上鳴が出てきた。
そして爆豪は切島に金を差し出した。

「え怖っ何カツアゲ!?」
「違え俺が下ろした金だ!いつまでもシミったれられっとこっちも気分悪ィんだ」
「あ…え!?おめーどこで聞い…」
「いつもみてーに馬鹿晒せや」
「………………わりィな」
「そういう事なら私も出さなきゃじゃないかな!?」
「うおおっ!?怒木お前いつの間にこっちに…!?」
「王様が上鳴くんを茂みに連れてった所から…?ところで2万5千円王様に渡せばいいの?王様ー!今所持金あまりないから後ででいいですか王様ー!!」
「うるせぇ、黙ってろ」

茶番ではあるものの、一気にその場は先程の重い空気は吹き飛んでいた。
その後寮の中に入り簡単に各部屋の説明や部屋割り等の話をし、今日は全員部屋作りをして後日また今後の動きについて説明をするという事で解散となりそれぞれが自室作りに時間を費やした。
日詠はとくにやることも無い為、簡単に昼食を作ったり皆が出したゴミやダンボールの回収をして回ったりして時間を潰して過ごし、あっという間に夜になった。

「日詠さん、少しよろしいですか?」
「はーい?」

部屋でくつろぎながら本を読んでいる所に突然ノックの音と共に八百万の声が聞こえ、日詠は部屋の扉を開けるとそこにはA組の女子が揃っていた。

「どうしたの?」
「実は少し話しててね!皆でお部屋披露大会しようかってなって!日詠ちゃんもどうかと思って!!」
「お部屋披露大会…?」
「皆のお部屋見て回るの!男子の部屋とか気になるじゃん!!」
「あー…まぁ確かに…?」
「でしょ!?日詠ちゃんも一回下行って男子達と合流しよ!!」

芦戸と葉隠に腕を引っ張られてそのまま部屋から出てその押しに負けて了承するものの日詠は少し嫌な予感を感じていた。




「男子部屋できたー?」
「うん、今くつろぎ中」
「あのね!今話しててね!提案なんだけど!お部屋披露大会しませんか!?」





|

back / top