宮野志保

数日後…
今日は降谷は朝早くからミステリートレイン ベルツリー急行に行き、三雲はボンゴレ会議の為並盛に向かっていた。

並盛の地下にある基地の一室である会議場で十代目ボス、門外顧問の上層部、ボンゴレカンパニーの上層部と科学者たちとそれぞれの付き人と会議をしていた。勿論三雲の後ろには天野が待機している。
会議内容は最近表だって分かってきた黒の組織が開発しているとある薬についてだ。
薬品名は"アポトキシン4869"。

「…と、いう訳でこの薬を使用した者は死に居たり、その遺体からは毒物反応が出ないといわれています」
「…体内から毒物反応が出ない…そんなのただの完全犯罪用の薬ではないか」
「その薬を作ったのは?」
「すでに亡くなっておりますが、宮野厚司、その妻エレーナその後はその子供宮野志保が開発しておりました。ですが彼女も死んだとされ…」
「む?」
「どうしたの?姉さん」

モニター越しに彼女の異変を感じた綱吉は姉である三雲を見る。
それにつられるように、モニター越し、会議に参加していた人物全員の視線を浴びることになった。
全員の視線を浴びながらも彼女は顎に手をやって「んー」と唸る。

「…おい三雲」
「あ」

五分ほど経った時だった、しびれを切らしたボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアーのボスであるザンザスが彼女の名を呼べば、三雲は思いだしたといわんばかりに手を叩く。

「うん、思いだした!!宮野志保…彼女最近見たような…」

その言葉に全員が息を飲み、バタバタとそれぞれのお付き人があわただしく動き出す。
幹部たちだけはジッと彼女の言葉を待つ。付き人も含め彼女の特殊な眼のことは全員把握済みだ。だからこそ彼女の発言に対し迅速な行動を行うのだ。

「姉さん、あやふやでもいい、情報を…」
「場所は米花町…姿は小学生」
「米花町なら姉さんがいるところだね」
「し、小学生ですか?」
「えぇ、一年生ぐらいかしら?本来の年齢より幼いわよね…小さくな〜ると成分が似てるのかしら?」

三雲のその言葉に科学者たちがざわめく。
成分を調べろ、という言葉が飛び交いイタリアにいるメンバーはあわただしく動き出し、技術部もバタバタと動き出した。

「…科学者たちはすぐに成分を調べてくれ」
「「「はいっ」」」
「それに必要な道具は…正一くんとスパナ、ジャンニーニは彼らに必要な機材を」
「「「Ok/分かっている/お任せください!!」」」
「あと、父さん」
「分かっている、今すぐバジルを日本の米花町に送ろう、もし彼女が生きているのであれば、死なせるわけにはいかん」

すぐさまに十代目ボスである綱吉の指示に各機関たちが動き出す。
三雲はこの事を伝えてよかったのか、疑問に思うがすでに彼らは動き出している。

「姉さんはそのまま日本に居て彼女との接触を図ってほしい」
「えぇ、もし同一人物でなかった場合はすぐに連絡を入れるわ」
「頼んだよ」

そう言って綱吉の映像が切れると同時に他の映像も切れた。
三雲は傍に待機していた天野を呼ぶ。

「悪いけど、これは零には内緒にしてて」
「分かってます、これからは宮野志保を探しに?」
「えぇ、たぶん彼にカマをかけたらすぐに出てくるわ…それこそ芋刷り式にいろいろと…」
「カギを持つのは…江戸川コナン、彼ですね?」

そう言って笑みを浮かべる天野に彼女も笑みを浮かべたのであった