5

お湯の張ったバスタブに沈み、総司との会話を思い返して目をきつく瞑る。
素直な気持ちを総司に打ち明けてしまったことに、今更ながらとても恥ずかしさを覚え、心臓がドキドキと煩かった。

でも総司に触って欲しいと思った。
たとえ最後まで結ばれることができなくても、あの時感じた幸せをもう一度この身体に刻みたい。
そして心を蝕んでいくあの痛みや記憶を、少しでも自分の中から消したかった。



『総司、おまたせ』


綺麗に身支度を整えて総司の部屋のドアを叩く。
すぐに扉は開かれて、顔を出した総司は、ほんの少し照れくさそうに笑った。


「待ってたよ」


久しぶりだから余計に緊張する。
優しく手を引かれれば、そのぬくもりにも身体は反応して熱くなるようだった。


「何か飲む?」

『ううん、大丈夫』

「じゃあ、ベッド……行く?」


小首を傾げて可愛いらしくそう聞いてくる総司を目の前に、恥ずかしさから黙って頷く。
そんな私の様子を柔らかく瞳を細めると、総司は私を寝台に座らせ、彼自身もその隣に腰掛けた。


「なんか、改まると少し緊張するかな」

『私も……』

「怖かったり嫌だったりしたらすぐにやめるから。ちゃんと教えてね」

『うん。でも総司にそんなこと思わないよ』


総司は、いつだって優しい。
私の心の奥にある不安や悲しみまで、すべて見透かしてしまうみたいに、私のことを気遣ってくれる。

薄暗い部屋の灯りが揺れて、総司の指先が私の髪をそっと耳にかける。
その動作ひとつで、私たちの距離は息がかかるほど近くなった。
唇が重なり総司の逞しい腕に引き寄せられれば、胸の中を曇らせていた不安が静かに溶けていくようだった。


「好きだよ」


その呟きが聞こえた後、総司の唇は首筋に振ってくる。
ナイトドレスの紐は緩められ、総司によって脱がされていった。


『……ん』


上半身を纏う下着も床に落ちて、総司の手が私の胸を包み込んだ。
熱を帯びた手のひらがぴたりと肌に吸いつくように触れて、じんわりとした感覚が広がっていく。


『……ん……あ……』


手のひら全体が、柔らかく撫でるように動くと、変な気持ちになる。
ただ触れられているだけではなく、総司の指先は敏感な先端を撫で、時に優しく摘んできた。


「セラの身体……すごくあったかいね」


耳にかかる息遣いは切なくて熱っぽくて、聞くだけで胸の奥が痺れる。
総司の指先が先端ばかりを弄ぶせいで、思わず少し身体が跳ねてしまった。


『……っ……や……そんなふうに……』


訴える声さえ、甘く掠れてしまう。
摘むように、時に押し込むようにして、敏感なところを逃さず刺激されると下腹部が疼く。
熱に包まれ、汗がにじむほどの快感が押し寄せて、総司の腕に支えられているのにまっすぐ座っていることが難しくなる程だった。


「……気持ちいいの?セラ……」


掠れた問いかけに、声にならない吐息が喉から洩れる。
頷くだけで精一杯で、うまく言葉にならなかった。


「こっちも触るね」


総司は私の内股を撫でると、下着越しに下半身の膨らみを撫でる。
恥ずかしいのに鼓動が高鳴り、まるでこうされるのを待ち侘びていたみたいで顔に熱が集まった。


『……あっ……』

「もう濡れてるから、直接触るね」


耳元で聞こえてきた声に身体がぴくりと反応してしまう。
総司は私の片脚を持ち上げるようにして寝台に乗せると、下着の中に手を滑り込ませ、直接私の敏感な部分を優しく撫でた。


「嫌じゃない?」

『うん……』


私が微笑むと総司も微笑んで、そっと唇が重なる。
腰に回された手に引き寄せられて、総司の腕の中、与えられる刺激に身体が火照っていく。
次第に少しずつ息が上がり、総司と触れ合っていた唇が僅かに震えた。


『……はぁ……そ……じ……』


総司は私を見つめ、指の動きを深くした。
指の腹が何度も敏感な場所を擦り、指全体で先端を包み込むように揉みしだく。
そのたびに、脚が震えて、お腹の奥に力が入った。


『……っ……あ……あ、や……だ……め……っ……』


気持ちいい……その快楽に飲まれて頭の中が真っ白に染まる。
痺れるような快感に溺れて、身体の奥がびくんと大きく跳ねた。
全身の力が抜けて、総司の身体に崩れ落ちるように委ねてしまう。
総司の胸に抱き込まれて熱い鼓動を耳に感じていると、総司が優しく私の背中を撫でてくれるから、その余韻に身体が震えた。


「……セラ……可愛い。もっと見せて……」


耳に降ってきた切なく掠れた声に包まれて、総司にされるがままベッドへと横たわった。
私の肌を隠す最後の一枚は脱がされて、総司の前に惜しみなく晒された。


『あ……恥ずかしいよ……見ないで……』

「どうして?セラのここ凄く綺麗だよ。ピンク色で小さくて……こんなに可愛い場所、僕が見逃すと思う?」


総司はそっとその場所に顔を寄せる。
あたたかい吐息が触れただけで、私は思わず肩を揺らした。

総司は唇で先端を挟み、舌先でゆっくり円を描く。
恥じらいや緊張が押し寄せ、まるで誰にも知られてはいけない秘密を暴かれているようで、私の胸をぞくぞくと熱くさせた。


『……ん……やあ……』


小さな声が零れる。
身体が微かに震えて、思わず手を伸ばせば、総司の指が応えるように私の指に絡められた。
舌を優しく突き入れるように動かされると、腰が勝手に揺れてしまう。
水音と共に、総司の舌先が何度も気持ちいい場所を往復して、繋いだ手には力が入った。


『あっ……ん……総司……』

「……ここ、ぴくって動くの可愛いね。もっとして欲しいの?」


先端を吸い上げるように唇を寄せ、軽く揺さぶりがら舌先で細かく撫でる。
くちゅりといやらしい音を立てながら何度も総司の口内で転がされると、私の唇を割って甘い声が洩れた。


『……んっ……ああ………』


くすぐったいのに、甘くて、身体の奥まで痺れるような感覚が広がってしまう。
舌が柔らかいところを何度もなぞって、唇が吸い付くたびに頭が真っ白になって、息が上手くできない。


『はあ……、そ……じっ……』

「セラの声、もっと聴かせて」


低く囁かれて、ぞくりと震えた。
熱くて潤った舌がひたすら同じ場所を探り当てて、そこばかり何度も優しく、でも逃さないように舐めてくる。
次第に身体が勝手に震えて、腰まで浮いてしまう。


『……あっ……いやぁ……もう、むり……っ』


必死に訴えても、総司は微笑んで、さらに強く唇を押し当ててくる。
吸い上げられるたびに快感がせり上がって、胸が苦しいくらいに高鳴った。


「セラのその顔……たまらない」


舌がまた深く潜り込んできて、敏感なところを執拗に撫で回す。
甘い波が押し寄せて、もう堪えられなかった。


『……ああっ……も……イっちゃ……』


全身が弾けるように震えて、声と共に快感が溢れ出した。
涙がにじんで、総司の手をきつく握りしめながら果ててしまった。
でも総司は止めてくれない。
余韻で痺れている私を、さらに舌で愛して、何度も波を重ねてくる。
「もっとイって」と甘く囁かれて、またすぐに身体が疼き始めてしまう。


『……はぁ、……っ……だ……め……』


全身がぐったりして、もう声も上手く出せないのに、総司は私の顔を見て微笑んだ。
その笑みがあまりに優しくて、でもどこか獲物を逃さないような鋭さもあって、背筋がぞくぞく震える。


「……セラ、まだ終わりじゃないよ」


耳元に落とされた囁きに、鼓動が早まる。
総司の熱い舌が唇を割り、口内を犯すように優しく深いキスが繰り返された。


『んっ……ぁ……』


舌先が絡み合って、息もできないくらいに貪られる。
吸い付かれるたびに甘い痺れが広がって、胸の奥まで熱くなる。
その間も総司の指が腰をなぞり、敏感な部分を逃さず撫でてきた。


「可愛い……。ねえ、ここ……また震えてきたのわかる?」


耳元で甘く囁かれると、顔が熱くて恥ずかしくてたまらない。
なのに身体は素直に反応してしまって、勝手に身を捩らせてしまった。
総司が再び私の秘部に顔を埋めると、敏感なところを攻める舌の動きはどんどん激しくなって、甘く愛撫されるたびに心まで溶かされていく。


「セラの全部……僕に見せて。ほら、またイきそうでしょ」


その言葉に恥ずかしさから唇を結んだ。
意地悪なのに優しくて、逃げ場を与えてくれなくて……でも、幸せで。
敏感な場所を舐める舌の動きや、胸の先端を愛撫する指先に翻弄されて、もう何も考えられなくなった。
お腹の奥からまた熱がこみ上げてきて、どうしようもなく高まっていく。


『……あ……っ、また……イっちゃ……っ……』


声と共に、全身がびくびくと震える。
くらくらして、でもとてつもなく気持ち良くて肩で息をしている私を、総司は優しく抱きしめてくれた。


「もっと君を気持ちよくしたい、いい?」

『うん……』


総司に甘えるように抱きつけば、総司は優しく笑ってくれる。
そして私の様子を伺うように、彼の指が私の膣の奥深くまでゆっくり押し込まれていった。
思わず身体がぴくんと反応して、熱くて甘い感覚が奥から押し寄せ、息が荒くなってしまう。


「……セラ……僕の指、ちゃんと届いてる?」


総司の指が二本、奥まで沈んで私の中を探ろうとしている。
その存在を意識するだけで、胸が締めつけられて苦しいのに、総司は止まらず内側をぐりぐりと撫でてきた。


『……う……ん……』

「痛くない?大丈夫?」

『……うん……』


痛くないし、総司に触れられるのは怖くない。
むしろ総司に触ってもらえると全身が熱に震え、少し指が動くだけで腰が勝手に揺れてしまう。
その反応を見逃さず、総司の指先は敏感な場所を優しく撫でた。


「セラの中……柔らかくて、凄い吸い付いてくる。僕の指を逃がしてくれないね」


耳元に落ちるその声に、背筋が震える。
身体が勝手に反応して疼いてしまうから、奥で彼の指を締め付けてしまっていた。


『……ちが……勝手に……』

「勝手に、僕を欲しがっちゃうの?可愛いね」


低く笑いながら、奥の一点を探るように指をぐっと押し上げられる。
思わず腰がびくんと跳ね、全身が熱に飲み込まれそうになる。


『……あっ……だ、だめ……そこ……や……っ』

「ここがいいんだね……。ほら、こうやって……ぐりぐりってしたら、どう?」


言葉と同時に、指が曲がり、奥の柔らかい場所を細かく擦り立てる。
ぐちゅ、ぐちゅ……と濡れた音が響き、余計に全身が火照るようだった。


『……そこ……も……っ……だめ……』

「……すごい、中がびくびく震えて僕の指を咥え込んでるよ……気持ちいいんだね」


総司の声は少し苦しそうなのに、甘く、優しくて。
言葉を浴びせられるたびに心まで痺れて、羞恥と快感に追い詰められていく。


「……ほら、ここたくさん擦ってあげたら……もっと気持ちよくなれるよ」


指先が追い上げるように揺れて、そこだけを何度も優しく擦り上げる。
痺れる快感が波のように広がり、頭の中が気持ち良くてどうしようもなくなってしまう。


『……あっ……も……おかしくなっちゃ……っ……やぁ……』

「……っ、セラ……、イっていいよ」


掠れた声で囁かれると同時に、指先が奥をぐっと押し込む。
深いところをひたすらに擦り、優しく、ぐりぐりと抉るように動かされた。


『……やぁ……っ……もう……イっちゃ……ああっ……』


弓形になってしまった全身が痙攣するように震えて、足ががくがくと力を失った。
お腹の奥から甘い衝撃が突き上げ、溢れるような快感に完全に呑まれてしまう。
頭の中は真っ白で、声も途切れ、ただ総司の胸に縋りついて震えるしかなかった。


「可愛い、僕の指だけでこんなになっちゃうんだね」


耳元で囁かれるその声に、恥ずかしい気持ちと総司への想いで胸がいっぱいになる。
指先はまだ奥に埋められたまま、余韻を撫でるようにゆっくりと揺れて、痺れた身体をさらに蕩けさせていった。


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