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見たかったその様子や表情が見れて、興奮から思わず深く口付ける。
声も吐息も全てこの腕の中に閉じ込めて過ごす時間が堪らなく愛しくて。
この場で欲を吐き出せないのは厄介ではあるものの、この姿が見れるのならば、その程度のことは別に構わないとすら思えた。


『……はぁ』


小さな口は開けたところで上品だし、高いのに落ち着いている声はたとえ喘いでも愛らしいだけだ。
それに加えて、毛すら生えていないあの場所は薄桃色でとても綺麗だから、そこについた可愛いらしい果実をもっと食べたいとすら思ってしまう。


『これ以上恥ずかしいところ、総司に見せられないよ』

「どうして?僕はもっと見たいんだけどね」

『それは……、総司が私をお嫁さんにしてくれたら考える』


少し膨れてそう言ったセラを目の前に笑ってしまったけど、確かにこの子にはこれ以上手を出すわけにはいかない。
それでもまさかこんな可愛い姿を見せて貰えるなんて少し前までは思ってもみなかったから、今はこれで十分過ぎるくらいだ。

震えの余韻を抱いたまま、セラは僕の腕に凭れていた。
繋いだ手はまだぎゅっと握りしめられたままで、肩越しに小さな吐息が落ちる。
涙の跡が残る頬を撫でると、彼女は潤んだ瞳を少しだけこちらに向けて、恥ずかしそうに口を開いた。


『ねえ、総司』

「うん?」

『さっきの……あの……イクって……なあに?』


その言葉に、僕の喉が熱くなる。
セラがこんなふうに素直に尋ねてくるなんて、可愛いを通り越して、また変に興奮しそうだ。


「君の身体が、気持ちよすぎてどうしようもなくなったときに、自然に迎えるものだよ」


セラの指先をそっと唇に触れて、微笑んでみせる。


「僕が触ったから、セラの身体が僕に応えてくれたってこと。つまり、あれは君が気持ちいいって教えてくれるサインみたいなものかな」

『サイン……』


か細い声で繰り返すセラの、顔を真っ赤にして目を伏せてしまう仕草がまた愛おしい。


「だから僕は、セラがたくさんイってくれると嬉しいんだよね。君がどれだけ僕を感じてくれてるのか、全部見せてもらえるから」


そう言って頬に触れると、セラはますます赤くなり、身を竦ませながらも僕の目を離さない。
その震えが、次の甘い時間を約束してくれているようで、たまらなく愛おしかった。


「だからもっと何度も僕に見せてくれない?」


彼女の指を絡めたまま、耳元で囁いた。
途端にセラの身体がびくっと震えて、胸に顔を埋めてくる。
その温もりが大切で、僕は堪えきれず額に口付けを落とした。


『また今度ね……?それに、私……総司に何もしてあげられてないのが気になるよ。総司に何かしたら駄目なの?』

「はしたないですよ、お嬢様。そういうことは口にしなくて結構です」

『そんな言い方しないでよ……。だって私だけ辱められてるみたいで余計に恥ずかしいんだもん』

「あはは、なにそれ。君は僕に何かしてあげたいっていうより僕を辱めたいの?」

『だって私は恥ずかしいところまで全部見せたのに、総司は私に何も見せてくれないし』


ああ、そういうこと?
別に男の身体なんて見ても興奮するものじゃないからどうでもいいと思うけど、セラの言葉は嬉しいから思わず口元が緩む。


『どうして笑ってるの?真面目に聞いて』

「聞いてるよ。つまりセラは僕の身体の隅々まで見たいっていうこと?」

『違うよ、そういう変な意味じゃなくて』

「まあ、僕はもう見させて貰っちゃったけどね」


僕の言葉に頬を赤らめて顔を背けようとしたセラを、そっと引き寄せて再び抱きしめる。
そのまま彼女を見下ろしながら、意地悪く微笑んだ。


「セラってさ」

『うん?』

「あそこ、毛が生えてないんだね」


言った瞬間、セラの身体が固くなった。


「ははっ、固まってる」

『……毛がないの、おかしい……?』

「全然。むしろ綺麗だしいいじゃない。さっきよく見たらつるんとしてて可愛かったし」

『……え?』

「触ったときの感触も柔らかくてさ。余計なものが何もないから、敏感で気持ちいいんだろうなって想像するだけで興奮するんだよね。何より、セラそのものが全部見えて、僕的にはそれが最高なんだ……」

『っ、総司、最低っ……』


いきなり伸びてきた手に頬を思い切り押されて、首にややダメージが走る。
何かとおもってセラを見ると、彼女は顔を真っ赤にしてややご立腹のようだった。


「え?なんで怒るのさ」

『総司がはしたないことばかり言うからでしょ。それに、よく見たってなに?見ないでって言ったはずだよ』


そんなこと言われても、好きな子の身体をじっくり見られる機会を棒に振るう男なんていないと思うけど。


「好きな子のことをちゃんと見たいって思うの、そんなに変かな」


笑いながらそう返すと、セラはますます顔を赤くして、僕の胸元をこつんも一度軽く叩いた。


『恥ずかしいの。総司、時々すごく意地悪なんだもん』

「えー?でも僕としては、思ったことを言ってるだけなんだけど」

『それが駄目なの』


拗ねたみたいに唇を尖らせる姿が可愛くて、思わず笑ってしまう。
するとセラは不満そうに僕を見上げながらも、結局離れようとはしなかった。
そのことが嬉しくて、僕は彼女の髪を指先でゆっくり梳く。
柔らかな香りがふわりと鼻先を掠めて、胸の奥が静かに熱を持った。


「でもさ、君がそんな顔するの、僕の前だけだよね」


セラからは何の返事もなかったけど、肯定するかのように僕を見上げて嬉しそうに微笑んでいる。
こうして僕の腕の中で安らかな微笑みを浮かべてくれる今の時間が堪らなく幸せだ。


「あーあ。こんな話をしてると、また襲いたくなっちゃうんだけど」

『も、もう駄目……今日はもう……』

「わかってるよ。別に無理をさせたいわけじゃないし、ただセラの可愛い姿が見たかったんだよね」

『私、可愛いくないよ』

「君が可愛くないなんて言ったら世間の女の子達から反感買うと思うよ。それにセラは世界一可愛いよ、僕が保証してあげる」

『ふふ、ありがとう。総司も世界一かっこいいよ。私の自慢の騎士様だもん』


擦り寄ってくるセラを抱き締めて、その温もりを大事に愛でるこの時間が何よりも大切だ。
この時間があるから努力を怠らずに前に進めるし、いつだって最善の自分でありたいと思う。
そして何よりこの子を護るのは僕でありたいし、この手で絶対に幸せにしたいと思う。


『くしゅんっ……』

「大丈夫?汗が引いてきたら身体が冷えちゃうよ」

『うん……』

「ほら、風邪引いたら大変だからちゃんと着ないとね」


ベッドの上に置いたままになっていた下着を手に取れば、セラは慌てた様子でそれを僕の手から取り上げた。


『ありがとう』

「今、凄い早かったね。僕が穿かせてあげようか?」

『ううん、大丈夫。あの、私着るから総司は少しあっち向いてて?』

「なんで?」

『恥ずかしいから』

「今更?」

『今更でも恥ずかしいの。いいから向こう向いてて』


眉を吊り上げたセラに少し怒られてしまった。
言われた通りセラから視線を逸らして待っていると、暫くしてベッドに寝そべる僕をセラは後ろから抱きしめてきた。


「終わった?」

『うん。寒いからあっためてくれる?』

「いいよ」


セラの方を振り返り、彼女の上にコンフォーターをかけて腕の中に閉じ込める。
僕を見上げて嬉しそうに微笑むセラの頭に手を添え、柔らかい髪を梳いた。


「今夜もとても可愛かったですよ」

『その話はあんまりしないで、思い出すと恥ずかしいよ』

「そんなに恥ずかしくなっちゃうならもっと慣れないとね」

『そういうことは総司も私に触らせてくれてから初めて言えるんだよ?』

「だから、そういうことを言わないの。僕はいいんだよ、それにそういうのはとっておきたいじゃない」

『いつまで?』

「君が僕のお嫁さんになってくれるまで」


これからもセラの可愛い姿や恥じらう姿は見たいけど、僕達の関係が認められていない今の状態で、自分の欲を果たす為にこの子を利用したくはない。
ちゃんと周りに認められてこの子の隣に堂々といられるようになった時、初めてそれが許される気がした。


『ありがとう、総司。私のこと考えてくれてるんだよね……?』

「当たり前のことだよ。あとは僕自身の問題でもあるかな」

『総司自身の?』

「何にでもケジメって必要じゃない。それすら無視したら自分の為にもならないと思うんだよね。だから君との関係が公に定まらないうちは絶対一線は越えない。セラに関することで、いい加減なことはしたくないんだ」


これは以前の僕が近藤さんや山南さんから言われたからではなく、至極当たり前のことだと思っている。
何があるか分からない中、無責任にこの子を傷物にするわけにはいかないし、この子を悲しませることはたとえ自分であっても許せない。
僕達の想いが確かなものならいずれ二人の絆を形に出来ると信じているからこそ、むしろそのくらいの心のゆとりは持ちたいと思う。


『総司が私を大切にしてくれること、凄く嬉しいよ。だから私も自分の身体を大切にしないといけないって最近思うようになったの。それに総司のことも凄く大切だから、総司が私と最後までしても大丈夫だって……そう思ってくれる時がくるまで私も大事にとっておきたいって思えるよ。だからいつか私達がもう少し大人になったら、私を総司のお嫁さんにしてくれる?』


セラから言葉は、僕の想いを汲み取ってくれていたからこそとても嬉しく思えた。
簡単に一線を越えてもいいなんて言われても複雑だし、僕がとても大切に思っているセラの身体を、この子自身にも大切にして欲しい。
そんな僕の想いを理解してくれる君を将来の伴侶に出来たら、それ以上に幸せなことはないと思う。


「僕がお嫁さんになって欲しいと思うのは君だけだよ。だからいつか僕のお嫁さんになって。その時に、また続きしようね」


セラは少し照れた様子だったけど、僕の言葉を聞いて嬉しそうに頷いてくれる。
頬に触れ口付けを交わせば、また想いは深まって僕の心に降り積もっていく夜だった。

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