9

夜になり、いつものようにセラ嬢が穏やかな寝息を立て始めた頃。
僕は残っていた庶務をようやく片付け、彼女の眠るベッドへと足を運んだ。
灯火を落とした室内は柔らかな月明かりだけに照らされ、その淡い光が彼女の安らかな寝顔を優しく包み込んでいる。
僕は物音一つ立てないよう寝台の縁に腰を下ろすと、彼女の身体を覆っていたコンフォーターをそっとめくり、まだ癒えきらない火傷や傷跡を静かに見つめた。


「良かった。これでようやく、君を苦しめた奴らを全員始末できそうだよ」


小さく零れた独り言は、眠る彼女には届かない。
それでも頬を撫でると温かくて、それだけで心が満たされていくようだった。

今朝、僕がニコラ達にあの件はもう解決したと告げたのは、わざとセラ嬢の一件を終わったものとして扱い、僕自身も彼女には興味がないように見せるためだった。
僕がこの子を軽んじていると思わせれば、連中は必ず気を緩める。
そして、また同じように牙を剥く。
狩猟会の時、あれだけ大勢が口裏を合わせて嘘を並べ立てたことを思えば、中途半端な聞き込みや探りなど意味はない。
言い逃れのできない現場を作り、その瞬間を押さえることが何より確実な方法だった。

だからこそセラ嬢には、相馬に調べさせていると話していたものの、あれも本当は嘘だった。
この子を余計に怯えさせてしまったのは胸が痛んだけど、その甲斐は十分すぎるほどあった。
彼女を救い出した時の、震えながら僕を見上げてきた潤んだ瞳。
それから、少しずつ僕に向けられるようになった柔らかい眼差しや、以前よりも素直に言葉を返してくれる姿が、彼女の中で失われかけていた信頼がもう一度芽吹き始めていることを、何より雄弁に物語っていた。


「本当に……可愛いな」


眠っている姿はもちろん愛らしい。
けれど、それ以上に僕の心を掴んで離さないのは、優しく手を差し伸べれば疑うことなく心を開き、その温もりを信じて寄り添ってくれるところだった。
反対に僕が少しでも冷たい態度を見せれば、傷ついた小鳥のように身を引き、そっと距離を置こうとしてしまう。
そんな不器用なほど真っ直ぐなところは、昔から少しも変わっていないのだろう。
その飾り気のない心が、どうしようもなく愛おしい。
僕の腕の中に転ぶように倒れ込んできたあの時も、頬だけではなく耳の先まで真っ赤に染めて慌てる姿が可愛らしくて、思い出すたび自然と笑みが零れてしまう。


「今夜もずっと一緒だね」


囁くように呟きながら、僕はそっと彼女の額に唇を寄せた。
柔らかい肌の感触が、僕の唇に温かく伝わってくる。
額に、頰に、次に瞼の近くにまで、僕は何度も優しく口付けた。
一つ一つの口付けに、今日一日彼女を想った気持ちを込めながらこうして触れられるこの時間が、僕にとって何よりも尊い。


「セラ嬢」


名前を呟くと胸の奥が疼き、もう一度甘く呼びかける。


「……セラ」


早く、そう呼びたい。
それに彼女にも僕の名前を、総司と呼んでほしい。
僕の身体にも触れて、笑って、喜んでほしい。

僕は小さな身体に体重をかけないよう注意しながら、ゆっくりと覆い被さった。
首筋に顔を寄せ舌をそっと這わせると、しっとりとした肌の味が僕の体を内側から熱くする。
片手で優しく胸の膨らみを、布の上から包み込むように揉みしだいた。
指の腹で円を描くように撫で、時折親指で頂のあたりを優しく押すと、セラ嬢の身体が眠ったまま微かに震えるのが分かる。


「昨日はすごく気持ち良さそうだったから、今日もまたしてあげるね」


囁きながら、僕はもう一方の手を彼女の脚の間に滑り込ませた。
細い脚を優しく開かせ、下着の縁に指をかけ、そっと中へ。
昨晩と同じように、滑らかな秘部を探り、花芽を見つけた。
すでに少し湿り気を帯びていて、僕の指に絡みつくようなその部分を愛撫し始めた。


「今夜も可愛い顔、見せて」


優しい声で囁き、指の動きを少しずつ丁寧に変えていく。
円を描くように撫で、時折花芽を軽く摘まんで転がし、すり上げるように刺激を加えた。
愛液が少しずつ溢れ、僕の指を滑らかにする。
そのぬめりが、僕の興奮をさらに高めていった。

セラ嬢の呼吸も、眠ったまま少し乱れてくる。
僕は指の動きを速めたり遅くしたり、リズムを変えながら、彼女の感じるポイントを探り続けた。
花芽を二本の指で挟んで、時折入り口のあたりをなぞるように撫でて、彼女の反応を確かめる。
彼女の小さな身体が、僕の愛撫に翻弄されている様子が、愛しくて仕方ない。


『……ぁ……』

「セラ……こうされるの好きだよね」


僕は彼女の反応に合わせて指を動かし続けた。
彼女の腰が無意識に動き、花芽も腫れ上がるように硬くなり、僕の指に敏感に反応するから、僕も興奮で息が荒くなりながらも、彼女を抱きしめながら愛撫を続ける。

やがて、セラ嬢の身体が大きく震え始めた。
眉を寄せ、唇を開き、頰を真っ赤に染めるその可愛い顔を、僕は間近でじっくりと見つめた。
長い睫毛が震え、口から甘い喘ぎがこぼれ、身体全体が弓なりに反る。
花芽を指で幾度となく擦り上げながら、僕は彼女の絶頂する様子を食い入るように見つめていた。


『……ぁっ……はぁ……』


小さな身体が僕の腕の中でびくびくと痙攣し、蜜が溢れ、僕の指をさらに濡らす。
その感触と彼女の愛らしい顔が、僕の胸を熱く焦がす。
僕は彼女を抱きしめるように胸を揉み続け、指の動きを優しく緩めて絶頂の余韻を楽しませた。


「……世界一可愛いよ。こんな姿を見られちゃったんだから、もう君は僕のものになるしかないよね」


セラ嬢の果てた顔は、僕の心を狂おしいほどに掴み、もっと彼女を自分の色に染めたいという想いが募る。
僕は彼女の余韻に浸る柔らかな身体を抱きしめながら、ふと思い出した。
今日の午後、薬を塗ると言って、彼女の前で上半身を晒した時。
頰を真っ赤に染めて目を逸らし、恥ずかしそうに指を絡め合わせていた姿が、今も鮮やかに脳裏に浮かぶ。
あの時の彼女の言葉が本当なら、王太子とはまだそういう関係にはなっていないということになる。
胸の奥が熱くざわめき、どうしても真実が気になった。


「少し、確認させてもらうね」


優しい声で囁きかけ、僕は中指の先を彼女の秘裂にそっと押し当てた。
柔らかい入り口が、指の熱を感じて微かに震える。
眠ったままなのに、敏感に反応してくれるセラ嬢の身体がたまらなく愛おしくて、僕はゆっくりと中指を膣内に埋めていった。


「……きついね……」


想像以上に、熱く、狭く、僕の中指をぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
柔肉が指一本を受け入れるだけで、まるで吸い付くように絡みつき、内部のひだが優しくうねった。
こんなに濡れていても、これだけきついなら、きっとまだ誰にも触られていない。
セラ嬢の純潔が、こんなにも僕を歓迎してくれていることが、胸の奥底から喜びを湧き上がらせ、興奮が一気に高まってしまう。


「きついけど……でも、大丈夫だよ。僕が優しく慣らしてあげるから……」


指をゆっくりと進めながら、僕はセラ嬢の表情をじっくりと観察した。
眠ったままの彼女の眉が、わずかに寄り、唇から小さな吐息が漏れる。
膣内が中指に強く締め付き、熱い蜜がさらに溢れ出して指を濡らした。
ぎゅうっと絡みついてくるその感触があまりにも心地よくて、僕は指を少し動かしてみた。
ゆっくりと引き抜きかけ、再び奥まで沈める。
内部の壁が指に吸い付くように動き、まるで僕を離したくないと言っているかのようだ。


『……ぁ……』


セラ嬢の身体が、無意識に小さく震える。
太ももが微かに内側に寄ろうとするのを、僕は自分の脚で優しく押さえ、脚を広げたままに保った。
指を少しずつ慣らすように、浅いところを往復させながら、角度を変えて敏感な内壁を撫でる。
膣内が熱く脈打ち、指を締め付ける力が強くなったり弱くなったりする彼女の反応が可愛らしくて、僕は興奮を抑えきれずに息を荒げた。


「気持ちいいの?僕の指、好き?」


中指を根元までゆっくり沈め、そこで軽く曲げて内壁を押すように刺激する。
セラ嬢の腰が、眠ったままぴくりと浮き上がり、甘い吐息が唇からこぼれた。
僕はその様子を愛おしく見つめながら、指の動きを少しずつ大胆にしていく。
指をゆっくり回転させながら、奥の敏感な部分を探り、優しく擦り押し潰す。
セラ嬢の表情が甘く緩み、頰がますます赤らみ、時折小さな喘ぎのような声が漏れていた。


『……あ……ん……』


中指をゆっくり出し入れしながら、親指で花芽を優しく撫でるように圧を加える。
すると二重の刺激に、セラ嬢の身体が再び大きく震え始めた。
膣内が中指を強く締め付け、絶頂が近づいているのが分かり、僕の興奮も頂点に達しそうになる。
指をゆっくりと奥まで沈め、曲げて優しく押すように刺激していると、やがて彼女の内部が激しく収縮し、中指をより強く締め付けた。


『……ぅ……ああ……』 

「ほら……イッていいよ」


囁きながら、僕は指の動きを少しだけ速め、内壁の敏感な部分を優しく擦り上げた。
セラ嬢の身体が、弓なりに反り、びくんびくんと大きく跳ねる。
眠ったままの可愛らしい顔が歪み、甘く溶けるような声が唇の隙間から漏らすその姿があまりにも妖艶で、僕の理性を揺さぶった。
熱く狭い膣内が中指を強く締め付けながらうねり、まるで僕を求めているかのように絡みついてくる。
寝てるのにこんなに感じて、無防備に果ててしまうなんて。
セラ嬢の感度の良さに、僕は胸の奥が熱く震えるほどの興奮を覚えた。
純潔で可憐な彼女が、こんなにも淫らに濡れそぼり、僕の指を熱い蜜で包み込んでくれる。
その事実に喜びと独占欲が一気に溢れ出し、僕の下半身を熱く疼かせた。


「……すごいね。寝てるのに、またイっちゃうなんて」


いまだに長い睫毛をびくびくと痙攣させ、頰は真っ赤に染まり、桜色の唇が半開きになって甘い吐息を繰り返している。
その愛らしい顔を見ているだけで心臓が激しく鳴り、彼女をもっと味わいたいという欲求が募る。
でも今はまだ大切にしたいから、胸が締め付けられるような感情に包まれた。

やがて彼女の痙攣が徐々に収まっていくと、僕は指をゆっくりと引き抜き、溢れた蜜で濡れた秘部を優しく拭った。
綺麗な布でそっと撫でるように清め、下着と寝着を整える。
セラ嬢の穏やかな寝顔は、絶頂の余韻でうっすらと上気したまま、安らかに息づいていた。


「今日も可愛かったよ。大好きだよ、セラ嬢」


僕は柔らかい頰に再び優しいキスを落とし、その身体を抱き寄せる。
柔らかな肌の感触と、ほのかに残る甘い香りが、僕の心をいつまでも熱く焦がし続けるようだった。


「これからはずっと傍にいてね。可愛い君を、僕が一生かけて護るから」


囁いたところで、その言葉が届くことはない。
それでも胸の奥に積もり続けた想いは、口にしなければ溢れてしまいそうだった。

次にするべきことは、東部の動きに備えることだ。
王太子とはじめ君が動いている以上、油断はできない。
あの二人が本気でセラ嬢を連れ戻そうとしているなら、僕もそれ以上に警戒して動くべきだし、一日でも早く彼女を僕の側室として迎え入れ、誰の目にも揺るがない立場を与えなければならない。
眠る横顔を見つめながら、僕はそっと微笑む。


「セラ嬢だって、僕と一緒にいたいよね」


……なんて。
さすがに、そんな都合のいい返事はしてくれないだろうけど。
もどかしさから、白く柔らかな頬を指先でふにっと摘んでみる。
すると彼女は嫌がるどころか、夢の中で何か嬉しいことでもあったのか、ふにゃりと頬を緩め、笑うように口元を綻ばせた。


「……ぷっ、はは……なに、その顔」


摘ままれた頬のせいで少しだけ唇が尖り、その表情が可愛すぎて思わず吹き出してしまう。


「君って、本当に反則だよね」


指を離してもその笑みは消えない。
まるで幸せな夢を見ているように、穏やかな寝息を立てながら小さく身じろぎをすると、細い腕が伸び、僕の手を探すように動いた。


「……ん?」


その小さな手が僕の指先に触れ、きゅっと握りしめる。
本人は眠ったままなのに、その手だけは離したくないと言うように僕の指をしっかり握ってくるから、思わず笑みが零れる。


「そんなことされたら期待しちゃうんだけど」


握り返すと、セラ嬢は安心したように小さく吐息を漏らし、僕の手に頬をすり寄せた。
その仕草が愛しくて、さらさらとした髪を優しく撫でる。


「起きてる時にも、これくらい甘えてくれたらいいのに」


それでも彼女は安心しきった顔で眠り続け、握った手だけは決して離そうとしなかった。
その温もりを感じるたび、胸の奥で静かに決意が固まっていく。

もう誰にも傷つけさせないし、もう誰にも泣かせない。
誰が相手でも譲るつもりはないし、この子は僕が護る。
だからお願いだ。
彼女が目を開けた最初に映るのは、常に僕の顔であってほしい。
その小さな願いを胸に抱きながら、僕は彼女の指先にそっと口づけを落とし、愛おしい寝顔を飽きることなく見つめ続けた。

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