捕らわれたシンデレラ

「君の名前を教えてよ」


「私はマリア。貴方は?」


「俺はアロイス」
無邪気な笑みを浮かべて言った。




アロイスとマリア、同じ髪の色、同じ目の色。


夜の舞踏会。

スナック菓子をつまみながら、アロイスとマリアは色々話した。



社交的で無邪気で屈託のない笑顔を見せるアロイス。



マリアは楽しんで居た。




12時になり、鐘が鳴る。



「アロイス、貴方とお喋りできて楽しかったわ。またお会いしましょう」


マリアは笑顔で手を降って階段を降りる。




「…また会えるよ…」


アロイスは小さな声で呟くと遠くに向かって舌を出した。





「あの子を捕まえて…」


「イエス、ユアハイネス」



チュンチュン…
鳥のさえずり。



朝がやって来た。



マリアが目を覚ますと、真っ白な部屋の真っ白なベッドの上に居た。




「おはよう」



アロイスはベッドに座る。



「何これ…」


マリアは驚く。




アロイスは小さな手でマリアの頬を撫でる。




「俺、ずっとマリアの事見てたんだよ。俺とずっと一緒に居てよね」




俺はずっとマリアが欲しかったんだ。



やっと手に入れた。


これからは、ずっと一緒だよ。


離さないよ、マリア。







眼鏡をかけた執事がやってきた。





「アーリーモーニングティーをお持ち致しました」