真っ赤な相合い傘

死神派遣協会、オフィス。


グレルと、後輩の##NAME1##は書類を片付けて居る。






「終わった!」


「終わったワ!」




午後7時過ぎ。







激しい雨音。





「大雨ダワ…」


「本当だ」

「雨って髪がうねるから嫌ダワ…レディの大敵ヨ!」


「そうですね、私も髪セットしてきたのに」


「本当ヨ、そういえばアンタ傘持ってるの?」


「いえ、持ってません」









「じゃあ一緒に入る?」
死神派遣協会のオフィスを出ると案の定、どしゃ降りの雨。



グレルが真っ赤な傘を広げる。


「ホラ」


「は、はい」





##NAME1##はグレルと距離が近くてドキドキする。





しばらく歩く二人。





「##NAME1##、アンタ、傘から出て塗れてるジャナイ」




ぐいっとグレルに肩を抱き寄せられる。


「え?!」






##NAME1##とグレルは密着している。



普段はキャーキャー言ってるグレルの腕は筋肉がついていて、男らしく、薔薇の香水の香りもしてきてドキドキする。

二人の距離が近すぎて、心臓の音がグレルに聞こえないか更にドキドキする##NAME1##。



「##NAME1##、どうしたのヨ?顔真っ赤ヨ」


「え?いや、何でも…」

「雨に少し濡れたから風邪かしら」





グレルの手が##NAME1##の額に触れる。






「だ、大丈夫ですよ!」

「ホント?」


「本当ですから、大丈夫ですから」




慌てふためいた##NAME1##。




「アンタ顔まで真っ赤になってるワヨ」

「ホラ、着いたわヨ」




死神派遣協会、女子寮のロビーへ着く。




「ありがとうございました。じゃあ、また明日」


お辞儀をする##NAME1##。




「風邪ひかないようにするのヨ」


「ありがとうございます。グレル先輩も気をつけて」


「じゃあネ」





グレルは立ち去る。





##NAME1##は階段を昇り、鍵を開けて自分の部屋に入る。

どうしてこんなにドキドキしてるの?





胸の鼓動が高鳴る。






鏡の中には頬と耳が真っ赤な##NAME1##が居る。






肩と額にはグレルの手のぬくもりと感触が残る。



##NAME1##のスーツからはグレルの薔薇の香水の香り。








「グレル先輩、オカマだよ?どうして私こんなドキドキしちゃってるの?」






鏡の中の自分へ言った。







この気持ち





恋なのかもしれない。