14/私のプライド

「セバスちゃんが…」


マリアの部屋で紅茶を飲みながらセバスチャンの良さを語るグレル。


「グレルってそんなにセバスチャンが好きなの?」


「好きヨ!ウィルもイイケド…」


「ウィル?」


「七三分けの死神ヨ!アンタも見たでショ?」


「あの堅物な死神ね」







グレルはセバスチャンやウィリアムの話に華を咲かせる。

「セバスちゃんに夜這いしたいワ〜」


体をクネクネとさせるグレル。




「じゃあアイツの所へ連れて行ってあげる!」







マリアはグレルの腕を引っ張り、セバスチャンの居る台所へ行く。




ガチャ





グレルを思いっきり押す。





グレルはセバスチャンにぶつかりそうになるがセバスチャンはグレルを避ける。





グレルは壁に勢いよくぶつかる。


数分後



「グレル、夜這い出来た?」



マリアがひょっこり顔を出して大きな声で真顔で言う。






「アンタ夜這いの意味知らないでショ!こんなに早く終わらないし、夜にするノヨ!」




「え?」




マリアは“夜這い”の意味をよく知らないで使った。




「アンタウブね〜、いくらマダムレッドみたいな格好してもまだまだガキね」



グレルが笑う。




「グレルさん、余計な事をマリア様に教えないで結構ですよ…まぁ坊っちゃんでも正しい意味はご存知だとは思いますが、レディが、はしたないですよ、そのような言葉を大きな声で言っては」






セバスチャンも嫌味っぽく笑う。

グレルはゲラゲラと大笑いしだす。


「マダムレッドにはまだまだ遠いワネ」




「何よ!そんなの知らないわよ!」







プライドの高いマリアはグレルに笑われた事と、セバスチャンに再び、はしたないと言われた事が頭に来た。





「アラ、アンタムキになりやすいタイプなのネ」

「マリア様、少々粗暴ですよ。レディらしく振る舞わなくては」




また嫌味っぽく小馬鹿にしたように、セバスチャンが言う。


グレルやセバスチャンの言うとおりムキになりやすくて粗暴なマリア。



馬鹿にされたのが悔しくて



二人に近づくとハイヒールで思いっきり二人の足を踏みつける。






「痛いワ!本当に荒々しくてレディらしくないワネ」


「うるさいわね!」





顔を真っ赤にしたマリアは台所を後にした。